7,000円の海鮮丼が海外からの旅行者に人気です。一方、批判する記事、うらやむ記事もあります。


つくづく日本は(日本人は)貧乏になったものだと思います。
30年前、まだ私がタイに住む前。タイに頻繁に通っていたころ、レストランで注文する料理はその当時のウェイトレスの時給よりも、場合によっては日給よりも高いものでした。それでも日本の物価に比べたら安いものです。それが今では完全に逆転しています。海外の方(私もふくむ)にすれば、7,000円の海鮮丼は超お得です。海外で同じ品質の海鮮丼を食べようと思ったらいくらかかることやら。それを高いと思う日本人は、はっきりいってアジアの中でも貧乏なひとたちになっています。


海外からの旅行者がお得意様となり、貧乏人と化した日本人が給仕する時代になりました。そのうち、日本人が東南アジアで「なんで日本語を理解しないんだ」とウェイトレスに怒鳴っていたのが、逆に、「なんで英語がわからないの?」と海外からの旅行者に文句を言われる日本人があふれることになるのでしょう。


すぐに円安のせいにしますが、そもそも円安とは円が弱くなった、すなわち日本が弱くなったということです。その事実に気づかず、いつまでもアジアでナンバーワンだと勘違いしているのが日本人です。アジアで貧国になったんだ、他国を支援する余裕なんかまったくないことに早く気付くべきです。日本は台湾に投資してもらい、工場をつくってもらい地域バブルが発生しています。他国に助けてもらわいといけない時代になったんです。