年金で多い誤解は、自分が納めたお金を将来受けとる。だからたくさん納めたら、たくさんもらえるという考えです。

それは違います。
納めた税金はどこかに保管されるのではなく、そのまま高齢者に対する年金として流れていきます。すなわちあなたが払う年金はそのまま誰かの年金(生活費)になるわけです。若者何人でひとりの高齢者をささえるという話はこれが原点です。
自分だけの生活でも苦しいのに、毎月、他人の生活費まで負担する。今、他人の生活費を負担することで、将来は他人に自分の生活費をはらってもらう。それが年金の仕組みです。
しかしながら、こんなにわかりやすい説明をすると、だれも年金を支払わなくなります。ゆえに政府もメディアもわかりにくく説明しています。
 

これだけ国民が貧しくなっているのに、他人の生活費まで年金という名目で毎月個人に負担させるのには無理があります。年金が破綻するかも、という不安は財源の問題よりも、この仕組みそのものにあります。自分の生活だけで大変で年金をおさめたくないのに、年金未納者に対して強制徴収しようものなら、死ねと言うようなもんです。