卵の値段があがっていることが話題になっています。
最近はフィリピンにいるのですが、私がいつもいくスーパー(庶民的な普通のスーパー)だと、オーガニックで1個35円、ふつうの卵で25円くらいです。
割るときの感触や、割ったあとの中身をみると、オーガニックのほうがおいしそうなので、いつもオーガニックを買っています。

今の日本の物価は東南アジア諸国に比べて、相対的にどんどん安くなっています。
まわりの国が成長し、インフレし、賃金もあがっているからです。
日本では物価があがることが「悪」としてとらえられています。メディアも連日、卵の価格高騰をとりあげています。物の値段は原価と利益の合算です。利益ゼロだと企業はなりたちません。賃金(原価)をあげれば、売値もあがるのは当たり前です。インフレを悪だ悪だととりあげるものですから、ますます賃金をあげれなくなります。賃金があがらないのはメディアのせいです。メディアが価格があがる理由をきちんと説明し、それにより賃金があがることを伝えなければなりません。
価格と賃金上昇にはタイムラグがあります。非正規雇用があとまわしになる傾向もあります。それゆえにあわせて非正規雇用の最低賃金アップ。失業しても困らないように生活保護に関する誤解(偏見)の排除。

ばら撒きをやるお金があるならば、生活保護がきちんと機能するようにし、本当にお金に困っている人がまわりの偏見なく、生活保護を受け、生活を立て直しできるような行政を実施しなければなりません。