生活保護に関しては国民の権利ゆえにお金に困ったら誰でも利用できるようになるべきだ。というのが私の基本的な考えです。
とはいうものの、大学生の生活保護に関しては、そもそも大学って何だろう、という点が心にひっかかります。
まず日本の生涯賃金を考えたとき、大卒と高卒以下では大卒のほうが多いです。また大卒と高卒では卒業時に選べる会社、就職できる会社に大きな差があります。それゆえに大学は無理をしてでも出ておくのが日本社会では有利になります。別の言い方をすれば大卒でなければ、貧困に陥る可能性が高くなるわけです。
ただ実際に大学で本当に学業に専念している人はどのくらいでしょうか? 四年間、ただ楽しんだだけの人だと気づいていながら採用する企業側は何も感じていないのでしょうか?
確かに今の大学生の実態を知っていると否定的な意見が多くなるのはわかります。
まずは企業側は新卒一括採用を廃止し、高卒、大卒関係なく通年採用を基本にすべきです。新卒で採用し、自社のカラーに染めるという考え方を止め、学業の成績、インターンの結果、専門学校で学んだ内容を重視し、入社後に適正にあわせて部署を決めるのではなく、未経験者(新卒)であったとしてもジョブ採用とすべきです。
大学側もインターン経験や実務に即した内容をカリキュラムに取り入れて成績評価すべきです。
これからの日本をささえるにあたり大学での教育が必要なものだと社会が認めないと大学生の生活保護に対するバッシングが減らないと思います。