厚生労働省が看護系大学に人員の派遣を要請するとか。
医療の現場を根本的に分かっていません。医療は専門分野ごとに細かく分かれており、人さえ増やせばすぐに効果が出るものではありません。まして感染症の現場は熟練者じゃないと院内クラスターを発生させる危険性があります。

日本は感染症の対策をおろそかにしてきたため、人員が充分に育っていません。この半年、一年で現場で修羅場をくぐりぬけてきた方々も、元々感染症が専門ではありません。人員育成には何か月も何年もかかります。

今、大事なことは現場で頑張っている医療従事者の方々のメンタル面でのケアです。心が折れて離脱してしまう方々をひとりでも減らすために、コロナの現場に従事する方々への偏見を取り除き、感謝の気持ちで接するべきでしょう。危険手当としての報酬も充分に弾むべきです。

そして何より、彼ら、彼女らが明るい希望がもてるよう新規感染者を減少させる方策を次から次へと実現する以外に道はありません。医療資源が限られているのであれば、新規感染者を減らす、こんな当たり前のことがどうして理解できないのか私には不思議でなりません。

そして新規感染者を減らすためには、感染症の原則にしたがい、人の移動、接触を減らす(なくす)のが最善の策です。