へべれけに酔っ払った女に出会った。

あたしも適当に飲んでいたので、意気投合してさらに飲んだ。


彼女はしまいにゃ歩けなくなり、ディスコのソファーで寝てしまった。

しゃーないなぁ、このまま朝まで寝かしてやるか、、、、と思うほど、世の中、あまくない。
店から、連れて帰れ、とクレーム受けた。



今夜、知り合って、どこの誰だか知らない女の面倒を何であたしがみなあかんのや!?



たたき起こして、タクシーに乗せて、家まで送っていってやろう。ほんま親切やなー。
あたしゃ、男には冷たいが、女にはやさしい。

「家はないの。アパートを出てきたの。明日から友達のところに住むの。」

をいをい。これはB級のソープオペラかよ!!
ドラマだと面白いが、現実だと面白くない。



あたしゃ他人は家に入れない主義。
これは日本でもタイでもきっちり守っている。


放置するわけにはいかないので、近くのホテルに連れて行き、チェックイン。
ベッドに寝かして、あたしはソファーで朝までビールを飲み、そのまま仮眠。指一本触れることなく、、、あっ、部屋入るとき、支えてあげたか、、、、朝を迎えた。


おひとよし過ぎる自分がイヤになった。



朝方、彼女が言うた。

「私たちセックスしたの?」

「してねーよ!!!!」



近所のカフェで朝飯一緒に食べながら、

「あんなところで酔っ払っていたら、男に連れて帰られて(あたしも連れて帰ったといえば、そういうことになる)、犯されて、身包み剥がされて、下手したら、命おとすぞ。あのあたりはタチの悪い欧米人が多いからな。」

と年寄りみたいに説教した。
ますます自分がイヤになった。他人に説教するほど、自分は立派な生き方をしていない。



アパートを出た理由はあえて聞かなかった。



なぜか身の上話になった。

子供と子供の父親の写真をみせられた。

「だんな(=日本人)は時々(日本から)やってきた。お金渡してくれた。けど、3年したら飽きたらしく、来なくなった。生きていくために、毎夜、働きにでた。子供は毎晩家にいない私を嫌いになった。今は絶縁状態。」

家族を大切にするタイ人にとって、子供との間に溝があることは耐えられないことに違いない。子供が、「どうしてお父さんはいなくなったの?」という疑問に彼女は何も答えられなかったという。



もう、毎回、毎回、こんな話ばっか。

(日本にいたころ、)家族を不幸にし、家庭をつくることに失敗したことを忘れないように、天が自分に与えた試練に違いない。
もう満腹。。。。