過ぎ去りし日々毎年、夏になると、苦しくて、苦しくて、愛する人の誕 生日には息が詰まる思いをしてきた。 いつの頃からか、 これは愛ではなく執着だ と言い聞かせてきた。 今年の誕生日は思い出すことなく過ぎた。 これでいいんだ。 愛ではなく仕事の信念を選んだことを後悔してきた。あれから三年。これからも後悔し続けるだろう。それでもやっと過去の出来事としてとらえることができるようになってきた。 この三年間で、神は枯れた泉に一度だけ溢れんばかりの水を注いだ。自分はそれを飲み干すことができなかった。