ブログネタ:旅先での恋

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セミプロとしてラスベガスで活躍していた頃。

月に一度はラスベガスの賭場でブラックジャックに興じていました。

(カードを)カウンティングするため、一瞬たりともテーブルを離れるわけにはいきません。
トイレに行かなくてもよいように、飲み食い一切せずプレイするのがプロです。何時間でも。

カクテルガールを無視し続けるタチの悪い客だったことは間違いありません。
彼女たちはお客から注文を受けることで、わずかばかりのチップをもらい、それがいわば歩合給になっています。

ブラックジャックというゲームは全てが確率論で計算できる数学屋好みのゲームです。
それゆえに勝つためには人並み外れた集中力と持続力が要求されます。ブラックジャックがカジノ側に有利な理由は、素人がプレイすると確実に負けるからでしょう。

私をセミプロだと見抜いていた彼女はカードをシャッフルするときにしか声をかけてきませんでした。プレイヤーのボルテージが下がるのはシャッフルのときだけだからです。

彼女は常に夜中の担当でした。
子供を寝かしてから働いているのか、昼間別の仕事をしているのか、知る由もありません。

一泊三日の強行日程でラスベガスに仕事しに行く身としてはカジノが真の賭場と化す夜中が稼ぎ時でした。

会うたびに彼女の第一声は決まって

'How have you been?'

でした。

いつしかシャッフルと彼女のサイクルが一致するつど、軽い会話をする仲になりました。

そんな月一回の関係が一年いや一年半くらい続いた頃。

「4時に仕事が終わるけど、食事に行かない?」

と誘われました。




こっから先はアメンバー記事あるいは飲みの世界に乞うご期待!

旅先で映画みたいな恋って本当にあるんですよ。
映画と違うのは、エンディングは必ずしも劇的ではないことですね。