【最終章】
“新しいスタート
本当の新婚生活…
ふたりの大切な天使たち”

あの夜
丸ちゃんや叔父が義父母をどうやって説得したのかはわからないが…
12月のはじめ~
淳・静香・涼・拓は
富良野の街に引っ越し
その日の午後入れ替わりに義父母が麓郷の家に戻った
淳が麓郷に通い農作業に従事する
毎月決まった金額はもちろん…収穫利益に応じて秋にはボーナスなるものも支払うと念書まで録ってくれた
12月11日
風は冷たいが抜ける様な青空
今年は根雪が早く白と青が目に眩しい
引っ越しには 部落のみんなと由里子夫婦が来てくれた
富良野のアパートでは既に香や聡たち仲間が待っていてくれる
義父母のアパートには丸ちゃんと健一、
本家の人たち…小百合夫婦が行った
全て荷物はトラックに載せられた
由里子夫婦がトラックに乗り静香たちは
淳の車で行く事になった
静香は6か月の拓を抱き
涼の手を引き 部落の人たち ひとりひとりにお礼を言って回った
『静香ちゃん!いなくなると淋しいわ』
『俺の軽トラもう乗れないじゃん』
『富良野に行ったら寄っていい?』
『頑張るんだぞ!』
『よく!あんたはやったよ!おばさんなら1日で逃げ出してたわ』
『残念だが…君の幸せを祈るよ』
みんなからの暖かな言葉…
今年100歳を迎えた佐藤さんの大ばぁちゃんが…
『お前らもこの土地さ…捨てて逃げて行くんだな!』そう云うと背を向け歩いて行った
『静香ちゃん!気にせんでいいよ 佐藤のばあ様淋しいだけ 佐々木さんもあんな事になったしさ』
佐藤さんのばぁちゃんの言葉は静香の胸に刺さった
しかし静香は決めたのだ!
この麓郷を~
この家を~去る事を…
この大地に この家に精一杯の感謝と敬意を込めて深く頭を下げた
涼も静香の真似をして頭を下げた
そして隣に見える

佐々木さんが生きた家にも頭を下げた
その時 突然!
『やっぱ嫌だ!静香ちゃん居なくなったら…農作業楽しくない!遠くから見える あんたの草取りする姿見て 私も頑張ろう!って思うんだよ!おばさんに打ちのめされても立ち上がる静香ちゃん!年下だけど…
尊敬してるんだって…』泣き崩れる
そんな悦子を旦那が連れて行った
トラックは既に出発していた
『ごめんなさい…みんな…』
母親を亡くしてから…色んな事がありすぎた
マサを亡くし…
香の子を亡くし…
茂さんを亡くし…
義母と小百合との戦いの日々…
そんな中でふたつの命を授かり…
生と死を知り
許し合えた喜びを知り
自然の素晴らしさ
農業の素晴らしさ
そして厳しさを知り
人の死に対する考えも変わったふたつの事件
自殺・殺人…都会で起きるそれとは違う
哀しき事情…
沢山の事を麓郷の人達から教わった
ここに嫁いだからこそ
友達の大切さもあらためて感じた
無駄な事などない
無駄な出会いも別れもない!
今なら云える
『ありがとう 麓郷…私高校中退だったけど…此処は卒業でいいよね』
『うん‼️』涼が言った
『こいつ…わかってるのかぁ~』
…『お~ぃ静香 時間ないぞ!行くぞ!』
『うん‼️涼 パパの車に乗って…』
『はぁ~ぃ!ママ‼️fight‼️』
丸ちゃんが教えてくれた唯一 良い言葉だ!静香は笑った
時は放たれた
新生活…まだ片付けられていないアパートの角部屋
丸ちゃんは静香たちには贅沢な新築アパートを用意してくれた
居間に積まれた段ボールを壁に寄せて布団を敷いた
淳・涼・拓・静香の順で寝た
1本多い川の字だ
街灯の灯りがベランダからこぼれさし
ほのかにみんなの顔が見える
4人の生活のスタート
そして新しい地図のはじまりだ!

【ラストメッセージ】
この先この若い夫婦と2人の
子どもたちの地図は…
いつかまたお話ししましょう!
その日まで 皆さんの
心の地図は何ページも進んでいる事でしょう
静香の心の地図を最後まで読んで下さって
ありがとうございます
皆さんに幸せが訪れます様に…
あなたの地図を描く為に さぁ~
このページを閉じてマイマップに戻りましょう
静香に会いたくなったら読み返して下さい
あなたの心の中の静香は あなたをいつも応援しています
また いつの日か…
I can't say goodbye

🌷ご訪問ありがとうございます🙇♀️
🎸あなたに会えてよかった🐾
