✏️ 小説内の全ての事柄や固有名詞 団体名 場所は 架空のものです🙇‍♀️



2024年1月5日(金)

     ☕️此処はカフェKOKORO☕️

開店準備は万端

心さんは何度も駐車場を確認するために
エントランスに出る

『心さん!落ち着いて…来る時は来る!新年だからね!みんな色々予定もあるだろうしね…今日は 予想がつかない』

それでもマスターは本日オープンするコトに意味があると話す

『少し座って❗️』

マスターは“ココアを入れてくれた”
しかし頑固な心さんは聞く耳を持たない…オープン までには時間があるコトを 考え諦めて窓辺を離れ様とした時…
1台の黒い車がスーッと入って来た

『マスター!黒ちゃん…じゃなくて~奏だよ』

マスターはテーブルに ふたつのカップを置いたところだった

『えっ!まだ開店20分前だよ』

『奏は いつもそうなの‼️早く開けない?新年だし…』

心さんは幼子が何かをねだる様にマスターに近寄って手を合わせたけれどマスターは応じなかった

『オープン時間は変えない!新年だから…だよ』

残念そうに心さんは諦めてココアを飲み始めた
先に飲み終えたマスターが…

『オープンするかな!』と立ち上がった

『定時にオープンするんじゃなかったの?』

言葉とは裏腹に心さんの顔はニコニコ☺️だった
1秒でも早くみんなに会いたい❗️
エントランスに出ると奏の他に車が数台既に停車していた
歩いて姿を現したのは音と楽だった

『音…新年早々 遅刻だね』

…『何ンでよ!早く出たでしょ!しかもまだオープンまで10分もあるんだよ』
と…聞こえてきそうだと心さんは♪ココロオドル♪

マスターが鍵を開けた

『カフェKOKORO オープンします❗️』

『は~~ぃ』

なんだ!何ンだ‼️次々車が停まる
今日はイベントじゃないのに…通常営業

いちばんのりは奏だった

音・楽・響そして たっくん・笑美さん・ルイちゃん・健くん・もん太・ケイちゃん・ヨッシー・カン太・悠斗も

『お帰りなさい😃💓』

『ただいま~』

みんな‼️元気そうだった いつもと変わらない様子で入店してきた


各々のオーダーが揃い次々マスターが調理する 店内は笑い声と楽器の音色に包まれる
全てのオーダーを出し終えた時

外扉が開いた

エントランスの内窓から見えるのは人の頭部ではなく“木”が移動して来る!!( ; ロ)゚ ゚
全員の視線が釘付けになる

『木‼️観葉植物⁉️…』

奏は中扉を開けて迎え入れた
その何かは?“幸福の木”だった それもかなり大きい❗️
そしてその後ろから顔を出したのは

 🎸エースのマスター🎸山田だった

『おっ!奏くん ありがとう! 皆さん 今年もよろしくなっ』みんな一瞬 停止したが 笑い出した 

『山田さん!どうしたんですか?』

山田は幸福の木を静かに降ろして

『いゃぁ~新年の献上品だ!』と 自分が座る場所を探した

気を利かせて❗️奏と響は 音と楽が居るテーブルに移動した

『山田さん ここに…』

奏は 素早く移動した 響もそれにならい

『どうぞ~』と移動

『おい‼️お前ら 俺は1人だ❗️幸福の木は座らんぞ❗️』結局!山田はカウンター席に 1人になった

山田は テーブル席を見渡し 4人用テーブルに無理矢理座っている たっくんを見つけた

『おぃ~お前 隣に来いよ!』

“たっくん ご指名よ”笑美さんに言われ 少しビビりながら山田の隣に移動する羽目になった たっくんをみんな憐れみの目でみていた
そんな風に感じなかったのは マスターと心さんだけだった

『山田さん!何にしますか?』

『コーヒーで うちも夜から仕事はじめ
なンでね!長居はできんだ 幸福の木 可愛がってやってくれよ!』

マスターも心さんもありがたく受け取った

長居はしないと聞いた たっくんは こころなしか ホッとした

『お前!えーっと たっくんだったな!何?飲む?』

たっくんは焦りながら

『じゃぁ~カルピス』

山田は変に遠慮しない たっくんをえらく気に入り たっくんもはじめはビビっていたものの…
通じるものがあったのか?音楽談義をはじめていた しかもかなり盛り上がっていた


山田と 心さんは 色々行き違いが あった
ものの…ある日 山田が昼営業に現れて…
その日を境に週に何度か エースのオープン前に 隣街から コーヒーを飲みに来店する様になっていた

特別 和解とか そんなものは なかったが世の中言葉が全てじゃない時もあるのだ!
🎸🎸🎸🎸🎸🎸🎸🎸🎸…
来店したお客が全員常連だったからなのか?話題が いつの間にか 同じとなり店内全体の会話となっていた

『俺たちに 何が出来る?』

『私…何をしていいか?わからない…』

『こんな風に笑って、美味しい料理を食べて 温かい飲み物を呑んで 歌っていていいのかな?』など等…被災地に向けての思いを口にした

マスターが仲間たちの思いを受けて…
奏たちの居る真ん中のテーブルに進み

『楽くん 少しだけ オレに席を貸してくれるかな?』と微笑んだ

楽は直ぐに椅子をマスターに向けた
楽は 承知しているのだ
たぶん この場に居る仲間たちも承知していた

マスターがこんな風に動く時は 何かが始まる
首を捻っているのは 新参者に近い山田だけである

マスターは 奏と響に…
腕をまくり 前に出す様に言った
2人は戸惑いながらもマスターに言われるままに腕をまくり差し出した…

                        ✏️つづく📖


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