右か?左か?【過酷な育児】
平田家を飛び出し歩いて来た事
途中で本間のおじさんに拾われた事
何も考えず家を飛び出したから
何も持ってない事を話した

祖父は間髪なく受話器を握り…
『林さんかい!聡君帰って来てるかね?
安井です そう!静香のジジイじゃがねぇ~』
祖父母の家には車はないので 祖父は1番近い静香の友達の聡に電話を入れたのだった
祖母は静香の話を全て受け止めてくれた
『まずは…オムツに代わるもの』と言いながらタオルや布を持って来てオムツにした
それから おもゆを作りはじめた
『静香…聡君が富良野に下りてミルクと
オムツを買って来てくれるそうじゃ!』と祖父はまだ落ち着かない様子で静香に伝える
『それでもなぁ~早くて1時間はかかるぞ 麓郷に電話を入れて持って来てもらったら どうだ?私が電話してもいいんだょ?』
静香は祖父の提案を拒んだ
淳はバイトだから今日の事は知らない…
『母乳がでたらなぁ~』悔やまれる
涼は即席のオムツとおもゆで また寝た
その時 電話が鳴った
『静香…香ちゃんからじゃ』
聡が富良野に着き次第 香も布礼別(ふれべつ)に向かうという内容の電話だった
『他に必要な物はない?』…『ごめん 香…』
聡は淳のバイト先に行って車のワイパーにメモを挟んで来た
静香はみんなに迷惑をかけてしまった事に心が痛んだ

あの時 自分がもっと冷静に なっていたならよかったのだろうか?
『ばぁちゃん 涼 もう寝てるから抱いてなくてもいいよ…腕が痛くなるよ~結構 重くなったでしょ!』
祖母は『大丈夫よ 大切な ひ孫だからねぇ』と涙ぐむ『辛い思いしてたんだねぇ』と涼に囁き 体を揺りかごの様に揺する祖母
祖父は今に来て怒り出していた
『大体…どこに向かったなんぞ 想像は
つくだろうに…静香が仮に憎かったとしても…』
涼のミルクもオムツも持って出ていない事も知っていて…2時間以上も経っている
何故?富良野にも…此処にも…
電話1本よこさない?
本間さんが助けてくれたからいいものを…祖父はずっと怒り続ける
その姿を見て 静香は 自分を責めた
外は本格的な雨に なっていた…
📖次回予告✏️
揺るぎない絆
【友ょ…友ょ…友ょ…】
こんなにも 力強い絆がある! 感謝
『ありがとう』の言葉では 言い尽くせない 思い
友ょ…友ょ…友ょ…

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