腕時計専門店/福岡天賞堂 ソラリアプラザ地下1階 -2ページ目

腕時計専門店/福岡天賞堂 ソラリアプラザ地下1階

1958年に福岡天神に創業した時計専門店です。
ハミルトン、ティソ、ノモス、オリス等、海外ブランドを中心に取り扱っております。
販売から修理まで一貫してお受けしております。

『Ⅳ』か『IIII』か?

 

時計の文字盤に使われる時刻の表記には、アラビア数字やローマ数字、バーインデックス等の幾つかのデザインが有ります。今回は『毎日目にしている物にもちょっとした説がある』と言うお話でございます。

ご存じの通り、ローマ数字の表記は「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ・・・」となっております。お手元にローマ数字表記の腕時計が有れば見て欲しいのですが、本来4時の位置に『Ⅳ』と表記されているはずが『IIII』と表記されていませんか?

 

 

まあ「どうでもいい」と思われるかもしれませんが、短い小話でございますので最後まで読んでいただければ幸いです。

王様のわがまま

 

昔々、フランスの国王シャルルⅤ世はドイツの時計職人ヘンリー・ド・ヴィックに塔時計を造るように命じました。ところが製作中に時計の文字盤に『Ⅳ』が使われているのを見て王様は激怒しました。

 

「予の称号である『Ⅴ』から『Ⅰ』を引くのは縁起が悪い!すぐに作り直せ!」

 

仕方なくヘンリーは文字盤の4時位置に、『Ⅳ』では無く『IIII』と記したのでした。

 

その後、この時計は1370年に完成したのですが、それ以降時計師達は王の逆鱗に触れぬ様、時計の4時位置の表記は『Ⅳ』では無く『IIII』とする様になったとの事でございます。めでたしめでたし・・・

 

って、その後何世紀も経つのに未だ修正されないなんて、ちょっと恐ろしくないですか?

 

もちろんこの話には諸説あります。実は王ではなく神の名前だった説や、単純に誤認を防ぐためのデザイン、もしかしたらただのシャレだったのかもしれませんね。

 

 

稀に『Ⅳ』と表記している時計の文字盤も存在しますので、ローマ数字の時計をお探しの際はその辺も注視してみてください。

 

 

いかがでしょうか。この『IIII』の表記、時計以外ではほぼ見る事が無い珍しい字体だったのですねー。いやー、まだまだ時計の世界は奥深い。

 

参考になればうれしいです。素敵な腕時計ライフをお送りください!

 

~合わせてお読みください~

【ブログ記事】時計の文字盤の頂点はなぜ『12』?

【ブログ記事】腕時計はなぜ左手に?

【ブログ記事】クロノスタシス

 

 

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