幸せって、
自分が感じるものであって
誰かに感じさせてもらうものじゃない。

パンひとつで、お腹が満たされて幸せだと思う人もいれば
毎日高級な食材を口に流し込んでも、満たされない人もいる。
実は、とても簡単なことで
だれでも、現状より上を求めているだけ。

家族さえいれば幸せです。
そんなの、今家族が健康で仲良く暮らしてるから言えること。
本当は、当たり前のように
「家族がみんななかよく健康に過ごせること」を望んでて
それがちょっとでも崩れると
不幸だと思い始める。

それでも
誰かの幸せは、他人には測れない。
あの人は家族で仲がいいし、みんな健康そうだし、きっと幸せ。
そう他人が思っても
その当人は、何か別のものを求めて苦しんでいるかもしれない。

幸せにしてあげる自信がない。
なんて、大げさなことをいう人もいるけど
相手の幸せは、相手が感じるものであって
勝手に、こうであれば幸せなんだろうから、こうしてあげられないのはダメだなんて
落ち込む必要はない。

何かをしてあげられない自分に落ち込む必要なんてない。


僕が何に悩んでいるかって
大切な人の笑顔を守る方法に悩んでいるんだ。

僕にできることなんて
限られていて
自分以外の誰かの笑顔をずっと守り抜けるなんて
もちろん思ってはいない。

簡単に壊れてしまうものだから。

大切な人の笑顔を思い浮かべると
なぜか切なくて、やりきれない気持ちになるんだ。

僕に向けられている笑顔は、
もうとっくにイミテーションになっていて
本当の笑顔なんて、ずっと見れていないことに気づかないふりをしているのだろうか。

自分のことすらよくわかってないくせに
他人の笑顔がどうこうなんて
偉そうなこと考えてるから、どこか麻痺しているのだろうか。

やまない雨はない なんて気休め。
晴れるまで生きてる保証なんてない。
次の瞬間、雨はひどくなるかもしれない。
そのまま、流されていってしまうことだってあるかもしれない。

どうしてマイナス思考になってしまうのか
ますます自分が嫌になる。
息を吸う。
息を吐く。
たったそれだけのことが、うまくいかない。

なんだろう、レントゲン撮るときみたいな
吸って吸って吸って、止めて!の状態が続いているような感覚。

息を吸ったら吐かなくちゃいけないわけで
うまく吐けないと、苦しいわけで。

必死になって吐こうとすればするほど
今度は動悸が気になったりして。

頑張って吐き出そうとして見せたら
「なんだ、もっと出せると思ったのに」
なんて、想定外なこと言われたりして。

今夜も、一粒のクスリを飲む。
息苦しい夜。

自分が死んでいなくなってしまうことは、もう怖くない。
自分がいなくなった時に、遺される人たちのことを考えると怖い。


 


「死」の恐怖より、
「家族や友達を悲しませてしまうこと」が怖い。


自分がいなくなったとき、少数でも、自分という存在を失ったことで悲しむ人がいて
その人たちが、ずっとその存在にとらわれたりして
その人たちのその後の人生に何かしら影響を与えてしまうのではないかと思うと怖い。


 


「私が死んだら、早く忘れてね」と口では言いつつ
忘れ去られてしまうことは、もっと怖い。


だれでもいつか「死」を体験するものだし
死んでしまったあとのことは、自分ではどうにもできないし
それは、いつ「死」を迎えるとしても、だれでも平等なのだけど。


 


リフレーミングしてみる。
「なんで自分ばっかりがこんな思いを・・・・」から
「なんだ、自分、幸せものじゃないか」へ。


怖いと思うくらいに、大切な人に出会っているという事実。
思っていたより、不幸な人生じゃなかったかも。
一緒に未来を描くことができなくても、もう一緒に笑ったり泣いたりできなくても
今、大切だと思える人と同じ時間を過ごせていることが
それ以上でもそれ以下でもない、紛れもない真実。

自分の悩みのひとつひとつ
状況や環境は違えど
お金があれば、解決できそうな問題が多いような気がする。


コアな部分は何も変わらないかもしれないけど

メンタルな部分で救われることもあるし

経済的な悩みも、救われるだろう。


お金がないから働くわけで

けれども、働いても、けっして心が満たされるわけでもなく

自分が

なんのために 働いているのかさえ

その本当の意味を理解できず、ただ、生きている。


生きているって素晴らしい。

そう口では簡単に言えるけれども

簡単に言葉にすることができても

心のなかは、そうは思っていない。


なぜ

生きているんだろう。

生きていることに、何の意味があるのだろう。


この世に生まれたことに、何かしら意味があるというのは建前で

実際、自分の生きている意味が

人生の中で納得できる日が来る人なんて、いるのだろうか。


欲求のかたまりなだけで

決して不幸なわけじゃなくとも

その現実に目的も意味も見いだせず

淡々と過ごす毎日に

明るい未来などない。