内田樹「『短い目で見れば嘘は引き合う』の解釈が現実的だと人々は考えるようになった」
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> “Honesty pays in the longrun”「長い目で見れば正直は引き合う」
内田樹「『短い目で見れば嘘は引き合う』の解釈が現実的だと人々は考えるようになった」
「長い目で見れば正直は引き合う」と
『短い目で見れば嘘は引き合う』との間に矛盾はない。
「嘘」 を 「方便」 と言えば、ますます。
※「方便」は、本来の意味の、「仏とのご縁をつなぐため」や類似の意味で。
嘘をつき続けるのは大変。僕は無理。
だから、正直な言葉を使うようにしている。
その場しのぎの社交辞令は使わない。
そして、使わせない。
社交辞令を使うと、
その場は穏やかに流れるが、
その後常に忖度し続けないといけなくなる。
それをするのは大変だし、
それをしない人は信用できない。
コーチ仲間で、たまにこういうことを言う人がいる。
「時代がだんだん速くなってきている」
その人の仕事量が増えているからそう言っているだけだと思うが、
もし本当にそうであれば、「嘘」 をついてでもその場を切り抜けていかなければならない場面が多くなるはず。
『短い目で見れば嘘は引き合う』
ということなんだろう。
嘘をついて、つじつまを合わせ続けるのはしんどいから、正直でいた方がいいと思うけどね。
なお、“Honesty pays in the longrun”「長い目で見れば正直は引き合う」は、
ことわざというよりも、「英語の例文」としてよく使われているようだ。
ことわざは、有識者や国が決めるものではないから、本当にことわざかもしれないが。
とにかく、
嘘でもついて速く回していかないといけない時代を生きるのと、
ゆっくりと正直に生きる時代を生きるの。
どちらを選びますか?