「私はあなたにどのように役立つか」を考えた | Core Infinity Views

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『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘 の視点を記します。

 このところ、私自身の業務の紹介文を考えていました。
 自分の心とピントがあった言葉を綴ることができず、ほかのことが止まっていました。


    「私はコーチです。」


 これは正しいです。
 ただし、


    「私は、パン屋です。」
    「私は、歯医者です。」
    「私は、弁護士です。」


 と言ったところで、行動圏の中にそのお店しか無かったら感謝しながら利用しますが、そんなことはほとんどありません。
 それに、「歯医者です」と言っても、虫歯を直したいのに、その人は「歯並び矯正」の専門かもしれません。
 「弁護士です」と言っても、相続の話を相談したいのに、「海難事故の裁判」が専門かもしれません。


    「私はコーチです。」


 こんなざっくりした言い方では、あなたの心に届きません。
 そもそもの目的の、私を指名していただくことはできません。


 コーチは、コーチングをしているのです。
 すべては、クライアントが気づき、クライアントが責任を持って行動して、クライアントが成果を手にすることです。
 コーチは、それらのサポートをすることしかできません。
 コーチがやっていることはこれだけです。

 どのような飾り言葉をつけても、それだけです。
 どんな資格を持っていようと、それだけです。


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 「仕事」とは何か?
 このような言葉を聞いたことがあります。


    「仕事とは、人の役に立つこと。むしろ、そのことを "仕事" という。」(植松努さん)
    「お客さんは素人。だから、あなたに依頼して何ができるか全く知らない。
     おせっかいなくらいに、心から親切に、教えてあげなければならない。」
     (新井諭史さん)


 何度も反芻して、「何をお伝えしたら、"役に立つ" とご理解いただけるか?」を考え続けました。
 そして『雁字搦め(がんじがらめ)』になりました。


 だって、「コーチについて」は、多くの人が言っています。
 「コーチングの成果」についても、多くの人が言っていますし、実際に成果を出しています。



    『私(=若狭)は、あなたにどんなことを提供できるか?』


 コーチングは、「考え方」を身に付けていただくサービスです。
 「モノ」ではありません。
 「モノ」の使い方は教えられますが、「考え方」の使い方は教えられるものではありません。
 それは、コーチングを依頼してきたときの問題意識で既に決まっているものですし、
 依頼してきた人、状況、タイミングで全く違います。


 強いて言えば、


    「自分へのコーチング(=セルフ・コーチング)できるようになる」


 ことを、結果的に教えることになるのかもしれません。
 ただし、「セルフ・コーチング」の方法を学ぶトレーニングというのはなく、コーチングを受けて実践していく中で、自然自然に視点の移し方や質問の仕方が身に付くからです。

 これは、「手放しているから、手に入る」といったものだと思っています。

 それに、


    「自分へのコーチング(=セルフ・コーチング)できるようになる」


 これを望む人は、たまにいらっしゃいます。
 このような人は、突き詰めると、


    ・コーチに頼むとお金がかかるから
    ・コーチに余計なことを言われたくないから


 という、後ろ向きの考えがあるように感じます。

 しかし、コーチングを上手に活用している人は、


    ・定期的にコーチと会話する機会を持つ。
     (もしくは、いざという時に話せるコーチを確保している。)
    ・日常で、コーチとの会話を思い出して、自分自身に対して視点を変える質問をする。


 ということをしています。


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 最初の話題に戻ります。


    『私は、あなたの○○○にお役に立てます。』


 何をお伝えすればいいのでしょうか?

 私じゃなくても、コーチとして活動している方は、大勢いらっしゃいます。
 そして、クライアントさんが成果を出しているコーチも大勢いらっしゃいます。


 私は、あなたの何のお役に立てるとお伝えしたら、本当にお役に立てるのでしょうか?


 それは決して、「私の専門」に限るということではありません。

 経営コンサルタントの方とお客様との懇談に同席させていただいたことがあります。
 そのコンサルタントの方は、お客様の悩みの中から、言葉巧みに「自分の専門分野」の説明だけをされていました。
 お客様の悩みの本質を知ることなく、『「ヒト・モノ・カネ・情報」のどれかが、経営者の悩みです』というスタンスでした。
 それも、目の前の人を見ておらず、かなりステレオタイプな発想をされていると感じました。


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 コーチはどうあるべきか?


    『私の専門分野は○○○です』


 と掲げられればいいですね。
 そして、コーチを探している人に選んでいただければいいですね。

 でも、コンサルティングを依頼しようかという人以上に、コーチングを頼もうという人は、


    『クライアント自身の本当の課題に気づいていない。
     だから、誰に頼めばいいのか、本当のところはわかっていない』


 と思っています。
 そもそも、コーチングを体験して知っている人もまだ限られています。
 「コーチングの成果」なんて、体験したことがない人にはわからないものなので、さらに「コーチングの使い方」を想像もできません。

 今後、学校や、新入社員研修で、良質の体験ができていればいいですね。
 それは、コーチング業界のためではなく、コーチングの成果を手にする人を増やすためにです。


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 ですので、私(Yoshi:わかさま)は、今(2013.06.09)の自己紹介文として、


    『私の夢』
     http://core-infinity.sakura.ne.jp/?p=586
    『私(Yoshi:わかさま)の使用説明書・・・・どのように役立てるか?』
     http://core-infinity.sakura.ne.jp/?p=588

 を書くことにしました。
 下記に綴りました。お読みください。