ICFのコア・コンピテンシーの単語に突っ込みを入れる_Communication | Core Infinity Views

Core Infinity Views

『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘 の視点を記します。

 ICFのコア・コンピテンシーを読み直していました。

 国際コーチ連盟(ICF)は、http://www.coachfederation.org/credential/landing.cfm?ItemNumber=2206&navItemNumber=576
 日本コーチ協会(JCA)は、http://www.coach.or.jp/coaching/competency.html

 にあります。


 今回は特にこの項目。


     C. Communicating Effectively
      (効果的なコミュニケーション:日本コーチ連盟の和訳、以下同じ)
       5. Active Listening (アクティブ・リスニングをしている)
       6. Powerful Questioning(効果的な質問をしている)
       7. Direct Communication (率直なコミュニケーションがある)


 コーチングを学んでいる方は、ぜひ国際コーチ連盟の原文もご覧ください。

 ブラックな言葉を吐きたいところですが、日本語にする上で大変だったのだろうと思います。
 その上、一旦公開されたものですから、改訂したいと思っても、難しい面があるのでしょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 そんなこんなで、感じたことをいくつか。

●日本語で、もしくは心理学を学んでいないと言葉の意味が分からないものがあるなあ。

 目についた言葉は、「share」と「reframe」

 コーチングでどのような意味で使うかというと、

    「share」:情報やお互いが感じたことを共有する。

    「reframe」:判断の枠組み、視点、価値観を変える。

 感じがつかめますか?
 日本語に以下の意味での考え方がないように思います。

[share]
 コーチングではコーチは、クライアントと一体化して互いに区別がつかなくなるくらいに、クライアントの立場になりきって、クライアントを理解します。
 それは、クライアントの持っている情報だけではなく、感情や感覚を共有するひつようがあるのです。
 そのために、クライアントから感情や感覚を教えてもらい、コーチも言葉や言葉外で受け取ったクライアントの情報を正しく受け取っているか、返します。
 このことを「share(シェア)」すると表します。


[reframe]
 「フレーム」を変えることです。
 「フレーム」とは何か?
 「フレーム」とは、日常的に意識せずに使っている、視点や捉え方のことです。
 意識していないので、

   「誰もが同じ捉え方をしている」
   「私の視点は正しい」

 と、考えるまでもなく信じています。

 コーチングを受ける人は、現状を変えたい人です。
 現状を変えたい人は、新しい視点を取り入れ、捉え方を変える必要があります。

 そのような「フレーム」を変えることを「reframe(リフレーム)」といいます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●修辞学なのだろうけれど、動詞と名詞で違う言葉を使っているなあ。

7. Direct Communication
2.Reframes and articulates to help the client understand from another perspective what he/she wants or is uncertain about.


 この文で、「reframe」と「another perspective」は同じ意味です。
 「自分の捉え方の枠組み」と「視点」ですから。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●少なくともこの項のタイトルは、キャッチーな言葉を使っているだけだ。

 タイトルを並べます。

   C. Communicating Effectively
    5. Active Listening
    6. Powerful Questioning
    7. Direct Communication

 どれも2単語です。
 「5.」「6.」「7.」は、形容詞を入れ替えても意味が通じると思いませんか?
 例えば、

    5. Powerful Listening
    6. Direct Questioning
    7. Active Communication

 それなりにわかりますね。

 すべて造語かもしれませんし、
 「Active Listening」という言葉だけはもともとあって、ほかのスキルに形容詞をつけたとも考えられます。

 私(Yoshi:わかさま)は、何度読んでも、「Active Listening(アクティブ・リスニング)」の「アクティブ」の意味がわかりません。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●「Communication」の訳に挑む。

 「7. Direct Communication」を中心に。

 日本語では、カタカナ語で「コミュニケーション」と書かれます。
 わかったような、わからない言葉です。
 私はそう感じてます。

 これまでは、

   「言葉のやり取り」や「言葉でないやり取り」

 と、一応定義づけていました。
 TA(交流分析)でいうところの「ストローク」といってもいいか、と思っていました。

 で、今回。
 「7. Direct Communication」です。
 「Direct」が強調する意味だけだったら、この節は「Communication」です。

 だとしたら、この節は、「Communication」の定義が書いてあるわけです。

 そう思って読んだ結果、


   『Communicationとは、
    あいまいで言語化されていないものを明確化して、
    2人の間ですべての言葉の意味が一致するまで伝えあって、共有すること』


 と理解しました。