白、ピンク、みどり、青…。
色とりどりの封書を開けていく。
現実が待っている。
必要ない書類はシュレッダーへ、必要書類は署名をして封印する。
雨が落ちてきた。
途中、ATMへ寄ると土砂降り。それでも私はお構いなしに車から降りて目的の場所へ向かう。
人の目など、知ったことか。
頼まれた別件を済ませ、甘いものを買った。母が片付けや準備に追われていて、疲れた顔をしているから。
そういえばと帰り道、投函するためポストへ寄った。
ずぶ濡れのそれは、幾度ペンキを塗られようと、疲弊した様子でポツンと佇んでいた。