あれから6年‥

続きです

いざ自分の街に着くと

道路が瓦礫で埋まってしまい、場所によっては水はけが悪く沼のようになっていたりで車ではいけませんでした。

歩きで道のない道を進み崩れた他人の家を登りながら歩きました。

歩く道路がなく海岸通りを歩くしかなかった時は

消防の人に

何があっても自己責任で余震があったら走って逃げろ！

と言われ通りました。

日差しが暖かく

波もがキラキラして穏やかな海でした。

大好きな地元の海がこんなことをするなんて！

怒りの矛先はどこへ向ければいいの？

悲しみはいつか消えるの？

いろんな感情で海岸通りを歩きました。

実際、家は流されてしまい

家族はみんな無事で母の実家に避難していました。

安否確認が済んだら一旦職場に戻ろうと考えていたのですが(車が置きっぱなしだったので)

通れない以上持っては来れずそのまま避難生活をしていました。

本当に大変だったのはそこからでした。

テレビでいろんな被災者が取り上げられ

インタビューされ経験談を話していますが

私より辛い境遇の人ばかりです。

でも生かされた命です。しっかり前を見据えて

子供達に教えていかなければと思っています。

もう二度とこんな悲劇を経験したくない、させたくないので。

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