諸星大二郎展 異界への扉 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

 

前回書いた府中市美術館にいったとき、壁に貼ってあったいろんな施設(美術館など)

の企画の宣伝ポスターをみて、はじめてこんな企画がしかも三鷹という近場で開催されて

いることをしった。

 

『デビュー50周年記念 諸星大二郎 異界への扉』

(本日で終了しているが)詳しくはココ

 

 

子供のころからゲゲゲの鬼太郎やデビルマンみたいに‘異形’のキャラが登場する

アニメや漫画が大好きだったので、これは是非観にゆきたいと思い、自転車で三鷹

までいってきた。

 

基本予約制だが、その時間枠に空きがあればいきなりいっても入れるとのこと。

三鷹なら近いし、入れなかったら入れなかったでいいやと思いいってきたのだが

幸運にもギリで入れた。

 

ロビーの様子。

 

 

老若男女、想像以上に人が来ていた。

物販もあり。

 

画面に見えるのは顔ハメパネル。

ヒルコさまというキャラクターらしい。

 

 

先に断わっておくと、実はオレはこの諸星大二郎の作品というものをまともに読んだことがない。

 

だけど、存在はしっていた。

日本的なホラー?のレジェンドとしてその名前はあちこちできくし、ヴィレッジ・ヴァンガード

や紀伊国屋書店漫画コーナーなどのサブカルが充実したコーナーにゆくと必ず漫画を

見かけたからである。

 

それと、オレが大好きなプレステ2のゲームに「SIREN」というシリーズがあるのだが

ずっと昔それに関するアーカイヴ本を買ったとき、その世界観について製作者は

諸星大二郎の作品を参考にしたと紹介されていた。

はじめて諸星大二郎という名を聞いたのはその本を読んだときかもしれない。

 

 

 

諸星大二郎の漫画はちょっとだけパラパラと見たことはあるのだが、正直その

ちょっとだけ見たときはあまり受けつけない印象だった。

だけど、やはりこれだけ人気ある人なので、興味は持ってみたいという

気持ちはある。

なので順番的には逆になってしまうが、まずこういうダイジェスト的な展示から

入ってみようとしたのである。

 

なかは当然のごとく撮影禁止なので、画像はナシ。

 

出品は漫画原稿とイラストがメイン。約350点。

 

あと、漫画に登場するモデルとなった土器や土面に仮面、ネックレスなども

展示されている。

 

入場しているお客さんはみな、食い入るように展示原稿を見入っていた。

 

おおまかにいえばホラーなんだけれど、エグいものとかはなく、日本の神話や

民話、土の匂いがするようなジャポネスクホラーといった芸術的な印象。

 

50周年記念ということもあり、作品ピークはオレが生まれた年あたりの

雑誌連載だが、出品リストをみると、つい最近2000年代の作品もけっこう

あるようだ。

諸星先生、相当タフである。

 

そしてやはり絵や世界観を観るかぎり、デビルマンを書いた永井豪や

ホラー漫画家の伊藤潤二も影響をかなり受けたんだろうなというのを感じる。

楳図かずおとかも影響受けたのかなと思ったけれど、参考までに楳図かずおの

年齢を調べてみたら、諸星大二郎よりもかなり上だった。

 

さきほど書いたゲームの「SIREN」の製作者も大きな影響を受けたというのが

よく伝わってくる。

諸星大二郎チックなシーンではないが、参考までにSIRENの動画を。

 

 

西遊記をテーマにした作品もあるので、妖怪とか民話とか神話が好きな

人にはたまらない世界観かもしれない。

 

諸星作品をほとんどといっていいほど読んでいないオレでも、じっくりと

観てまわって約1時間くらいは使うことができた。

 

キャラクター総選挙も開催しているようで、入口で渡された用紙に、好きなキャラと

連絡先を書いて投票箱に投入。

 

 

抽選で3名に、投票したキャラが書かれたサイン色紙が当たるようである。

 

せっかくなので投票しておいた。

当たるかどうかはあとのお楽しみ。

 

この諸星大二郎展、本日10日でおしまい。

こういう企画好きな人のためにもっと早く紹介すればよかったが、今回はオレ自身が

この企画に気づいたのがギリギリで、すべりこみで訪問したためこのタイミングに

なってしまった。

 

今度漫画喫茶でもゆくときがあったら、諸星作品探してみようかなと思う。