天空の蜂 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

読者様方、久々の更新お詫び申し上げます。

各レスや訪問にタイムラグの可能性が生じることをどうかご了承ください。

 

さて――

パソコンでDVDが再生できないということは以前にここで書いた。

自分はパソコンのリモートサポートサービスを契約して何度も利用しているので

一か月ほど前、別件で連絡した際、ついでに

「パソコンでDVDが観られないんですけど?」

と訊いたら、いろいろ操作確認をしてくれた。

 

なんでもいいから手元にあるDVDをパソコンにセットしてもらえますかと

いわれたので、唯一あったDVD「犬神家の一族」をセットするが

再生されない。

オペレーターの人曰く、犬神家のDVDがDVDとしてパソコンに認識されていないとのこと。

原因は不明だったようで、どうしてでしょうねとのことで話と作業は終わった。

 

だけど、なんとなく別のDVDならば再生できそうな根拠なき気配があったので

後日図書館で一本作品を借りてきて再生をしてみた。

前半途中ところどころで画面が制止してはツギハギ的に次の制止画像に切り替わり、

まるで痔の薬(ボラ●ノール)のCMみたいに流れて見苦しくはあったものの、一応は最後まで二時間

十数分ほど見通すことできた。

 

ちなみにそのとき視聴した作品が堤幸彦監督、江口洋介主演の『天空の蜂』

 

 

 

――

1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリ《ビッグB》が、突然乗っ取られ、福井県にある原子力発電所

「新陽」の上空に静止した!
遠隔操縦によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は〈天空の蜂〉と名乗り

“日本全土の原発の破棄"を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載した≪ビッグB≫を原子炉に

墜落させると宣言する。
機内に取り残された子供の父親であり《ビッグB》を開発したヘリ設計士・湯原(江口洋介)と、

原発の設計士・三島(本木雅弘)は、上空の子供の救出とヘリ墜落の阻止をするべく奔走するが、

政府は原発破棄を回避しようとする。
その頃、《ビッグB》と原発を開発した錦重工業の総務課に勤める赤嶺(仲間由紀恵)は、

周囲に家宅捜査の手が伸びる中、密かに恋人・三島の無事を祈っていた。
一方、事件現場付近で捜査にあたる刑事たちは、《ビッグB》を奪った謎の男(綾野剛)の行方を追跡。

聞き込みを続けるうちに、衝撃の真相へと辿り着いていく――。

(amazonから引用)

 

 

原作は東野圭吾。

小説のほうはまだ読んでいないが、存在自体はしっていたので、映画化された際も

ああ、あの作品の映像化だなとは思った。

 

いわゆる原発絡みの社会派ドラマ。

レンタルで借りるほどではないけど、図書館で無料で借りられるならいいだろうと

いう程度の考えで借りて鑑賞した。

原発絡みの映画といえば、ジュリーがでている「太陽を盗んだ男」という作品も観たい

のだが、そちらは図書館にはなかった。

 

内容は上にあるとおり。

最新鋭の巨大ヘリが乗っ取られ、原発の真上でホバリング。

要求をのまなければ、ヘリを下の原子炉へ落すというのが犯人の狙い。

 

個人的な感想は、まあ普通だろうか。

 

かなり早い段階からサスペンス感があったのはよかったが、ちょっと期待していたハイジャックもの

とは異なったのと、話の展開や設定にいくらか無理があるのは否めなかった。

もちろん原作ではもっと緻密な進行だったのかもとは思うが。

 

まず、あれだけの巨大な最新鋭のヘリが、あまりにあっさりと遠隔操作で簡単に

奪われすぎだし、そのヘリの中に江口洋介の子供がたまたま遊びで入っていたというのも

無理がある。

あと犯人役に綾野剛は若すぎると思う。

 

でも一番期待していたのと違った件はやはりヘリが有人ハイジャックではなく、

無人リモートハイジャックだったこと。

だからヘリの中での状況における犯人とのやりとりなどは一切ないのが

やや物足りなかった理由かもしれない。

 

 

原発人質ものは好きなほうだけれど、ストーリーや犯人の動機にもうちょっぴり、

新鮮さが欲しかった。