「世にも奇妙な物語」で『プレゼント』という印象的なエピソードがあった。
主演はたしか国生さゆりと永瀬正敏。
ずっと昔なのではっきりおぼえておらず詳細はやや異なるかもしれないが
おおまかには以下のような話しだった。
永瀬正敏には気になる女性(国生さゆり)がいるのだが、国生さゆりには
彼氏がいる。
あるとき、国生さゆりのほうからデートに誘われて、実は今付きあっている
恋人には支配されているような感じで本当は別れたいという告白を永瀬は国生から聞く。
とある断崖にふたりでいったとき、国生は
「ここは飛び降りても死体があがらないらしいよ」と永瀬にいった……。
そこから永瀬は国生を自分の恋人にしようと奮闘。
プレゼントも用意した。
だが、国生は今の恋人がいる限りそれは受け取れないと返事をする。
国生さゆりを今の恋人である男から解放してやりたいと必死な永瀬は、
国生の彼氏を殺害。
死体の始末をどうしようかと思ったとき、ここから落ちたら死体はあがらないという
国生の話を思いだし、死体とともにその断崖に向かう。
断崖に到着し、死体をそこから海へ放ろうとしたそのとき、たくさんのライトが
永瀬を照らす。
永瀬の行動はバレていて警察に囲まれていたのである。
そしてひとりの若い刑事が永瀬を逮捕し、永瀬は連行される。
実はこの若い刑事とは国生の‘本命の彼氏’だったのである。
国生は本命の彼氏に‘手柄’をプレゼントするため、この日この場所に
殺人犯（永瀬）が現れて死体を遺棄しようとする、という情報をリークしたわけである。
つまり、永瀬が自分の恋人を始末し、ここでその死体を遺棄するように仕向けるため、
事前に「ここは死体があがらない」いう情報を吹き込んでいたのである。
国生は見事、厄介な恋人を永瀬に始末させたうえに、その永瀬の逮捕という
最高の手柄を本当一番好きな男性にプレゼントするという悪夢の一石二鳥を
やりとげたわけである。
いわゆるオバケモノではないヒューマンホラー。
なかなかよくできたストーリーであり、恐かった。
内容理解について消化不良おこすエピソードも多い世にも奇妙な物語
だがこの一作はかなり秀逸だったと今でも思う。
気になる人はネットのどっかに動画落ちているかもしれないのでそちらでご確認を。
このように恋愛の相関図とはおそろしい。
実は見えない線が隠れているかもしれないのである。
また竹内まりやの歌でもあったように、好きになった人をめぐっていざこざが置き、
この世にも奇妙な物語のようなドロドロに発展してしまう可能性も十分にあるのである。
「放送禁止」などの禁止シリーズでおなじみの長江俊和の小説で「恋愛禁止」という
のが出ていたのですこし前に読んだ。
――
精神的に支配されていた男を殺した瑞帆。忽然と消失する犯罪。
なぜ彼女の殺人は消えたのか。全ては悪夢!?
そして、訪れる残酷な運命とは。
(amazonから引用)
各レビューにも書かれているとおり、これまでの禁止シリーズとはテイストが異なるから
これはこれで禁止シリーズとは別枠として出したほうがよかったかもしれない。
オチもそれほどひねりはなく、冒頭で紹介した『プレゼント』と、あとは東野圭吾の
『容疑者Xの献身』をミックスしたような話のような印象だった。
個人的には可もなく不可もなく、といった感想。
話は戻るが『プレゼント』の永瀬は、国生を愛するために殺人を犯した。
本当に人を心の底から愛したら、殺人もできるようになるのか？
「好きな相手の幸せを願う」のと、「相手のことが好き」というのは微妙に似てて非なるもの
のような気がする。
昔、嘉門達夫の替え歌でこんなのがあった。
男 「好きだ！君のいうことならばなんでも聞くよ！」
女 「じゃあ、近寄らないで！」
これも本当に相手のためを願うならば、女のいうことを聞くのが正解だと思うが
難しい問題だ。
※
自分のパソコンだけでしょうか？
今日このブログを書く前に一度アメーバログインしようと思ってみたら
「パスワードが違います」とでてログインできませんでした。
記憶してあるから違うなんてことはありえないのですが
その後いろいろいじっていたらなぜかマイページに入れたのですが
原因不明です。
このあと、ログアウトしますがふたたびパスワードが違いますとか
でて次回ログインできなくならないか不安です。
もうアメブロできなくなるのかと……
今後、更新、返信、訪問が著しく滞っていたらそこでトラブって
ログインできなくなったと思ってください。
（かってにパスいじられたとかじゃなければいいですけど……）