しずおかコーラ | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

子供の頃、缶ジュースのコーラを飲んでいると必ず、

「あ! 骨が溶けるぞ!!」

といってくるやつがいた。

 

同級生だけじゃない。

先生やその他の大人でも、そういってくる人はいたものだ。

 

当時からなんとなく感じていたが、それはおそらく砂糖を多く使用している

ドリンクはあまり体に良いといえないからという子供向けのソフトな脅迫だった

のだと思われる。

 

実際のところどうなんだろうか。

やはり骨が溶けるというのは、嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるとかいったのと

同類の脅し、あるいは都市伝説なのだろうか。

 

いやいや、ほんのわずかだとしても本当に骨が溶けるのであれば、

コカ・コーラばかり飲んでいるアメリカ人があれだけガタイがよかったり太っているという

のも矛盾している。

嘘なら嘘で、それこそ今の時代ならコカ・コーラボトリングとペプシコインク株式会社が

その情報元を業務妨害および名誉棄損で訴えてても、おかしくない風潮だ。

 

それでもやはりコーラという飲み物の存在と、市民権の得方は見事だと思う。

 

はっきりいって、身の回りで

「もう、コーラが死ぬほどめちゃくちゃ好きで、ないと我慢できない!」

という人間にはあったことがない。

 

だけど、コーラはどこのファストフードにもファミレスでも扱われており、それほど大好きという

まででもまくとも店員から

「お飲み物はどうしますか?」

と訊かれたら、条件反射的についつい、

「コーラで」

といってしまう。

 

もちろん、ドリンクにこだわりがあったり、ファストフード慣れしている人は冷静に

ファンタだったり、ミルクだったり、アイスコーヒーを頼むのだが、あまりファストフードを

利用しないオレのような人間はメニューからまた選ぶのがめんどくさいので、

てっとり早く「コーラで」といって済ませてしまいがちである。

 

そんなわけで今回はコーラの話。

インカコーラに続くコーラシリーズ第2弾。

(コーラシリーズにかんしては、特にとだわりもなければ、ネタのストックがあるわけでもない

たまたま珍しいモノ見つけたらかって、追加で記事にしてゆく流れである)

 

実はもう去年の12月くらいのことなのだが、ドン・キホーテでたまたま「しずおかコーラ」なる

ご当地?コーラを見つけて買ってみた。

 

ずっと冷蔵庫で保存しておいたのだが、この前やっと飲んだ。

 

 

木村飲料株式会社というところが販売しているローカルコーラらしい。

 

とある出版社が発行している『コーラ白書 世界のコーラ(改訂版)』によると、

2010年に発売され、原材料には国産緑茶を使用。

ラベルのエンブレムには見てのとおり、茶畑と富士山が演出された郷土愛あふれる

地元コーラとのことだ。

 

 

 

原材料としてのカフェインは入っていない。

入っているのは緑茶自体含まれるカフェインだけらしい。

 

見かけた時は、正直、どうせウケ狙いだけの開発で飲んだらマズイんだろと思っていたが、

これが予想以上にサッパリしてて、自然にゴクゴクと飲めて驚いた。

 

緑茶の味が効いているだけあって甘すぎず、そして炭酸も強すぎず。

「和のコーラ」を見事に表現したものだと感心してしまった。

 

口の中の水分を持ってゆかれそうな和菓子とかに合うかもしれない。