最初に 感じた感覚は
ママのお腹の中にいる時

ママの心臓の音が 一定のリズムで
ボクを守るように 響いていた

パパとママが
僕に話しかけるも 聞いていた

ちょっと動いた拍子に
ママのお腹を蹴った 足の感覚も 覚えている
 
初めて この世界に 出てきた時には
なんて 光がまぶしいのかと 思ったよ

大声で 泣くと
喉の内側の 筋肉が動いて

自分の泣き声なんて 初めて聞いたんだ
変な声だから 驚いたよ

初めて飲む おっぱいの味
ちゅぱちゅぱ吸って 呑み込むと お腹に入っていく
ちょっとして ウンチした時も 変な感じだった

それから 毎日
いろんな リズム 音 を聞いて

固い物 柔らかい物 なんでも 握って確かめて

ハッキリ見えるようになると
世界が 色であふれていることにも 驚くんだ

そして 最近は ミルクだけじゃなくて
いろんなも 感じて わかるようになったんだよ

そう
こんなふうに
数えきれない程の ことを 体験したくて
僕は 体を持つことを 選んだ
そして 生まれてきたんだ

きっと 体験することが多すぎて
実体験する 楽しさが ごく普通のことになって
感動も薄れていくのかも しれないけれど。。。

でも 僕は 体験しつづける

それが 生きるという ことだから