アレキパ鉱山反対スト、石投げ帯による石弾で死傷者、ヘリ故障で考えたこと | PERU day by day改めKansai day by day

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17年住んだペルーから帰国してスペイン語の全国通訳案内士デビューしました。インスタグラムシェアしながら、日常生活や日本の面白いところを紹介していきます。
趣味はランニングとペルーの国民舞踊、マリネラ・ノルテーニャ。

アレキパ県で開発が計画されているテイア・マリア鉱山の計画に反対する
イスライ郡でのストライキが3月23日に始ってからすでに50日近くになる。
道路の封鎖、学校の休校、警官隊との衝突などが起こっている。
5月12日にはアレキパ全県ストライキにまで発展している。

環境や農業の保護のための鉱山反対と表向きは言われているが、
不穏分子がコントロールしているともいわれ、
最近では反対運動を指導する人物が金銭と交換に
ストライキ動を休止しようという電話の会話を録音(盗聴?)公開された。

そんな中、反対運動者の間で使われ始めた武器が石投げ帯。
160人を超える警官隊の死傷者のうち、ほとんどがこの帯で投げられた石によるのだという。さらにこの石が空を飛ぶヘリコプターにもあたり、15cmの穴が開き、使用不能にした。
5月9日には6日に石投げにより頭蓋骨の骨折し、重態となった心不全により警官一人がなくなった。
(ストライキ参加者のうちからも石のインパクトによる死者がでている)

石投げ帯を扱うものはプーノやクスコから借り出されている。
以下の図のような形で石を投げる。



秒速10mの石速ということだが、15mを出せるものもいるという。男性で78m、女性で53mも飛ばせるという。
石投げによる傷の状態は投げられた石の形による
以上El COMERCIO 5月9日

ただ石速を3600を掛けて時速にして1000で割ってkm似なおすと、
秒速15mは時速たったの54kmになってしまう。ピッチャーの急速に比べるとお粗末過ぎる。
考え直すと時速54km以下でもヘリコプターを壊したり、人を殺せるくらいなのだから、
時速140kmのピッチャーの弾が、いや、球が死球としてあたるということは
ほんとうに大変なことなのだいうことがわかってくる。

今でも主に石投げ帯は狩猟のために使われているということだが、
これはインカ帝国以前の時代からから戦闘で使われていた武器で、
古代アンデスで頭蓋骨の手術が発展したのも
この棍棒や石投げ戦闘による頭蓋骨骨折が多かったためだという。

もし1000年後、石投げに当たって死亡したした警官の墓が発掘されたら、

「2015年の戦闘では石投げが行われていました」

という解釈がなされてしまうのだろうか?


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