クスコの聖月曜日・・地震の主の行進・・ | PERU day by day改めKansai day by day

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17年住んだペルーから帰国してスペイン語の全国通訳案内士デビューしました。インスタグラムシェアしながら、日常生活や日本の面白いところを紹介していきます。
趣味はランニングとペルーの国民舞踊、マリネラ・ノルテーニャ。

昨日の枝の主日(domingo de ramos)から、聖週間(semana santa)が始った。
バチカンではローマ法王(papa)が、ペルーのリマでもシプリアニ枢機卿(cardenal)が
枝の主日のミサを行い、テレビでも中継された。

そしてクスコは一年でもっとも荘厳な日、聖月曜日を迎えた。
聖月曜日は通常、カトリック教会では大切な儀式はないのだけれど、
クスコは別・・

1650年の大地震を治めたという霊験あらたかな
黒いキリスト像が大聖堂から取り出され、街中を行進(procesion)し、
人々に祝福(bendicion)を与えるのだ。

$Vamos! Fuerza! Coqueta!-señor de los temblores


1650年といえば、1532年にスペイン人がインカ帝国を征服してから
100年が過ぎ、
ようやくスペイン風の町並みがクスコに出来上がってきたころの話だ。

1650年3月31日、
地震を恐れた人々は旧大聖堂(現在のトリンフォ教会の辺り)にあった
白い磔刑のキリスト像を外に取り出すと、あっというまに地震がやんだのだという。

そうしたことから、
キリスト像は地震の主
(セニョール・デ・ロス・テンブローレス señor de los temblores)
と呼ばれるようになり、たくさんの信者が祈りをささげ、蝋燭をたくさんともしたため、
蝋燭の煤が体につき、真っ黒になったのだという。

今ではクスコの守護神となっている。

環太平洋火山帯にあるペルーも地震国で
リマのほうには同じく地震に霊験あらたかな
奇跡の主(セニョール・デ・ロス・ミラグロス señor de los milagros)
というのもある。

この地震の主、通常は一年に一回しか大聖堂の外には出ないが、
昨年、クスコ周辺で水害があったときには、
広場の外に運び出され、これ以上、雨が降らないよう祈りがささげられたことがある。


地震の主の行進は1741年より聖月曜日に制定され、
今ではペルーの無形文化財に指定されている。

このキリスト像の行進の際、人々はニュクチュという
サルビアの仲間の赤い花びらをキリスト像に振り掛ける。
赤い花びらはおそらくキリストの血を象徴しているのだろう。

聖月曜には祝日にはなっていないが、午後から地震の主の行進があるために、
みんな仕事が手につかないくなる・・
クスコの守護神の祝福を受けることの方が大切だから・・

さまざまな思いをかかえながら、人々は祈りをささげる。

私は・・日本の地震が早く治まりますように・・

との願いをささげながら、キリスト像を見つめるつもりだ・・

動画はコチラ→ 行進の一部
      → 祝福と大聖堂入場