私は13、14と栃木県にある、ツインリンクもてぎというサーキット場でオフィシャルレスキューとして、場内搬送救急車に乗っていました。

今回のS-GTでは特に出動なく大きなアクシデントなく、レースをコース脇で楽しんだ感じです。

そんなこんなで『何もなくてよかったですねー』なんて話して、眠気まなこで一人、帰りの電車に乗っていました。


駅に着いて改札を出ようとすると、人が倒れていて、周りに人だかりができていました

何人かの方で救助していました。


出血があって、私は持ち歩いていたポケットマスクと手袋をだし、手袋をして救助に参加しました。


胸骨圧迫をしていて、呼吸のような音が聞こえました。


私は思わず手を止めましたがすかさず
『続けて!』

という的確な指示を受け、倒れた人に『頑張って』と声をかけながら、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を続けました。

血液の循環を助けるためにも、反応がでても胸骨圧迫を何回か繰り返す必要がありました。

しばらく胸骨圧迫を続けると、救急隊がきて、バトンタッチしました。


その場を離れた私は急に我に返り、体中が震えました。

涙が溢れてきて、怖くなりました。


すると近くにいた男性が私の肩をポンとたたき、
『よくやったよ、よくやった、頑張ったね』

って言ってくれました。

緊急事態に遭遇した驚きと、やさしい言葉に余計に涙が溢れました。


結局、倒れた人がどうなったのかはわかりません。


すごく怖かったです。
けど、やらないよりはやったほうが絶対にいい。
それを知ってるから無心で動けました。
そして、何より。
近くにいた人がねぎらいの言葉をかけてくれたことが、何よりの私にとっての救いでした。


私はまだまだ自分のことでいっぱいいっぱいで、他に救助していた人や、指示をしてくれた人、ねぎらいの言葉をかけてくれた人にありがとうって言えませんでした。

だからここで言います。

ありがとうございました。