父島の州崎で採取され、よく食されているハバノリ。
島では「はんば」と呼ばれています。
卵かけご飯に「はんば」を入れて食べると美味しいと聞いた事があります。
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昨日、国立科学博物館の大学先輩から連絡がありました。
ハバノリとされてきた小笠原の「はんば」は、遺伝子解析をしたところ、キヌハバノリということが分かったそう。
キヌハバノリは2014年にセイヨウハバノリと呼ばれていたサンプルの中から別種として区別されたもの。
つまり、「はんば」は元々セイヨウハバノリ。
2014年に別種のキヌハバノリとして名前が変わったはずですが、小笠原では今日までハバノリとされてきました。
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小笠原ビジターセンターに置いてある私が作った「島で食べられる海藻図鑑」もアップデートしないとですね。
 

 

 

今年も子どもお茶会を開催します!
娘は3才、息子は2才の頃から小学校卒業まで茶道をしてきました。
大人になっても基本的な作法は身についたまま。
やるなら今!

しかも、文化庁から補助金をもらっての開催なので、格安です!

新型コロナが5類に移行されました。
そんな今だから公開できる過去があります。
新型コロナが猛威を振るい始めて直ぐ、私は新型コロナに感染しました。
毒性の強かった初期の武漢型。
内地出張中の災難でした。
当時、船橋市にアパートを借りていたため、船橋市内で感染した一人としてカウントされました。
そのため、小笠原村の感染者としてはカウントされていません。
私は船橋市保健所の指示に従い、新型コロナ運搬専用のタクシーに乗せられて、ホテル療養となりました。
幸い軽症で10日間の隔離で退所できました。
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当時、島内では新型コロナの厳戒態勢。
島民が感染すると直ぐに個人が特定され、憶測が飛び交っていました。
島内で数人の感染者が出たところで私が感染しました。
家族と相談をして公表しないことにしました。
しかし、ごく近しい知人や親戚には伝えました。
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ホテル療養中、激しい頭痛と高熱に見舞われる時期もありましたが、パソコン仕事はどうにか出来る状態。
そのため、自分の感染が何か役に立たないか?と考えました。
そこで、匿名でアメブロに感染日記を書き始めました。
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~ブログのタイトル~
「新型コロナ感染者が教える自宅&ホテル療養」
「感染者の目線で検査方法、陽性後の対応、自宅&ホテル療養の過ごし方、退所&回復までの道のりをお伝えします」
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感染したときの対処法を紹介しました。
すると、ブログを開設して数日するとアクセス数が急増。
1日で9万件のアクセス数がある時も。
政治のブログ12年間分のアクセス数を1日で突破してしまいました。
私は瞬く間にアメブロのトップブロガーの仲間入りとなりました。
感謝のメールもたくさん頂きました。
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当時、感染者の抗体は治療薬開発の貴重な研究材料でした。
ホテル療養が終わると直ぐに、国際感染症センターと福島県立医科大学に私の血液を無償で提供しました。
皆さんにご迷惑をかけてしまった分、何か社会に恩返しをしたいという思いでした。
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また、地方自治体間で新型コロナの対応に大きな格差があることを知りました。
私がお世話になった船橋市では市議会が活発だったため、対応がどの自治体よりも進んでいました。
安心して療養に専念できました。
一方、同時期に感染した23区内の知人の話を聞くと、対応に大きな差がありました。
そのため、マニフェスト大賞仲間の区議会議員に働きかけをして、区議会で取り上げてもらいました。
その区ではその後、改善されたと聞いています。
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感染者ならではの人助け?も。
ホテル療養が終わって数ヶ月後、私の感染を知る知人から電話が。
「家族が高熱を出して部屋で1人でいる。救急車も拒んでいる。部屋に行ってもらえないか?感染が怖いので他の家族に頼めない」
こういう依頼があるとは思いもよらず。
でも、新型コロナの抗体を持っている自分じゃなければ出来ないと思い、新幹線で急遽その部屋に向かいました。
部屋に到着すると知人は意識がもうろうとしていました。
知人を説得して直ぐに救急車を呼び、治療をしてもらって事なきを得ました。
その知人は新型コロナではありませんでしたが、間一髪の出来事でした。
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私自身の感染は小笠原村の政策にも活かそうと思いました。
2回目の村長選の際に掲げた新型コロナ政策のほとんどは、私自身の体験に基づき、この島に必要な政策だと考えて、村民の皆様に提示しました。
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一方、新型コロナに感染後、差別や偏見に遭うこともしばしばありました。
詳細は控えますが、心が深く傷つく事が何度かありました。
新型コロナに感染して多くの人の温かさに触れる一方、人の本心に触れる事も少なからずありました。
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5類に移行されたニュースを見て、思うところがたくさんあります。
この経験をしっかりと検証して、次の未来に正しく伝えて活かすことが大切だと思います。
私自身も今後何が出来るのか?
しっかりと考えていきたいと思います。