近藤史恵さんの『インフルエンス』を読みました。

 

 


大阪郊外のマンモス団地に暮らす戸塚友梨は、小学校の同級生・日野里子が祖父から性的虐待を受けていることを知る。
里子から依頼され、里子がアリバイを作っている間に祖父を殺害する計画を練るが、友梨が里子の棟の前に着いたときには、すでに里子の祖父は部屋の窓から転落したあとだった。
さらに、友人の坂崎真帆が痴漢に遭ったとき、友梨は痴漢が持っていたナイフで男を刺して死亡させてしまうが、なぜか警察に捕まったのは里子だった。



趣味がロードバイクということもあって、「サクリファイスシリーズ」はリアルタイムで読んでいたのですが、そういえば他の作品はほとんど読んだことがないなぁと思い、この作品を手にしました。

読み始めは、面白くないこともないけど、面白くもないといった印象。
そこから、徐々に物語の中に引き込まれていくといった作品でした。

友梨、里子、真帆の3人の人生が絡み合った30年。
特に目立った子ではない、一見普通の子に見える3人の波瀾万丈な人生。
ここまでの経験をすることはなかなかないと思いますが、その波瀾万丈っぷりを坦々と語ることで、逆に胸をわしづかみされたような気になります。

「サクリファイスシリーズ」とはひと味違った作品でしたが、もう1冊手に取ってみたい作家さんです。

 

 

 

 

 

 

過去の「近藤史恵」記事

 

 


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