東川篤哉さんの『博士はオカルトを信じない』を読みました。

 

 


『天才博士とあの世からの声』
妻が所長を務める探偵事務所で働く父・登に連れられて、中学生の丘晴人は、父の恩人の宮国年雄の娘・美和子の見舞いに訪れる。
美和子は不調の原因が見当たらないのに、ベッドから起き上がれないでいた。
それを祟りだという年雄の義姉・坂口雅江がお祓いをすると、美和子の口から亡くなった母の声が飛び出し、症状が改善した。
後日、晴人はひょんなことから訪れた〈ひらめき研究所〉の所長・暁ヒカルにこの時の体験を話す。



オカルト的な事象を論理的な推理で解き明かす。
面白いところに目をつけたなと思いました。
これもシリーズ化されるのかな?
「ひらめき研究所シリーズ」とか…

それにしても、こんなトリックを思いつく東川篤哉さんの頭の中ってどうなっているんでしょう?
もっとも、それが見られたら本当のオカルトになってしまいますが…

ユーモアに溢れているところも、さすが東川篤哉さん。
軽いノリで読んでしまえます。
それでいて、トリックの方は凝っているのだから、どっちのノリで読めば良いのかわからなくなってしまうのですが…


このほか、『天才博士と赤いワンピースの女』、『天才博士と幽体離脱の殺人』、『天才博士と昭和の幽霊』、『天才博士と靴跡のアリバイ』が収められています。

『天才博士と赤いワンピースの女』
登が張り込み中、赤いワンピースを着た不審な人物が家を出入りした。
依頼人に連絡を取って家の中に入ってみると、依頼人の妻が殺害されていた。

『天才博士と幽体離脱の殺人』
晴人の同級生・早乙女優は、5年前に伯父が幽体離脱し、離脱した幽体が伯父を刺し殺すのを見たという。

『天才博士と昭和の幽霊』
晴人の遠い親戚・富島弘江の家で、夜な夜な幽霊の声が聞こえるという。
晴人と母の理奈は弘江の家に泊まり込むが、またもや幽霊の声が。

『天才博士と靴跡のアリバイ』
登と晴人は建築会社の前社長・神崎耕造の家を訪れたが、耕造は離れで殺害されていた。
離れから母屋へは、1筋の足跡が残されていた。

 

 

 

 

 

 

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