赤川次郎『花嫁純愛録』 | coralの読書記録

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赤川次郎さんの『花嫁純愛録』を読みました。

 

 


警視庁捜査一課の警部・小堀有里が結婚することになった。
しかし、同じホテルで容疑者の岩下登も結婚式を挙げる予定に。
自分の披露宴をほったらかしにして岩下の確保に向かうが、岩下は姿をくらましたあとだった。


「花嫁シリーズ」の第36弾になるそうです。
今回は、刑事と容疑者が同じ日、同じ場所で結婚式を挙げるというシチュエーション。
容疑者を逃がした刑事の有里は、予定どおりハネムーンに出かけるのですが、そこに新郎の母親が同行することに!
きっと、「マザコン刑事シリーズ」の大谷警部の母親なら、こんなことをやるんだろうなぁと思ってしまいました。

自称亜由美の弟子の加東なつきが加わってから、このシリーズも「悪魔シリーズ」のようなダイナミックさが。
割を食ったのか、亜由美の親友・神田聡子の出番が大幅に削られてしまっていました。

最後は、スケールが大きいのかどうなのか、よくわからない展開に。
きっと、とてつもない問題に発展しかけないことなんだけど、ひょうひょうと書かれてしまっていて、いまいち伝わらなかったんじゃないかなぁと思ってしまいました。


表題作のほか、『花嫁の夏が終る』が収められています。

『花嫁の夏が終る』
「ねえ、どっちへ行けば良いと思う?」
塚川亜由美は、旅先で中堀久美子という女性からいきなり尋ねられる。
「左」と答えた亜由美だったが、後日、久美子の妹から「姉を帰して下さい!」と詰め寄られる。

 

 

 

 

 

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