赤川次郎さんの『ロマンティック』を読みました。

 

 

高校3年生の志村奈美は、友人の遠山祐子と、高校途中で編入してきた睦爽子の3人で、夏休みを使って別荘へ行くことに。
現地で1つ年上の大学生3人と落ち合うことになっていたが、その中の1人、牧野史雄と爽子は、かつて駆け落ちをした仲だった。
奈美と祐子の策略によって再会した2人だったが…


これぞ赤川次郎さんという作品になっています。
赤川次郎さんが得意とする、少女から大人の女性に遷移していく年頃を、見事に書ききっています。
「ひと夏の思い出」と言えば良いのでしょうか。普段とは違った環境で、皮を1枚脱いで大人に1歩近づいていく姿が、瑞々しく描かれています。

この作品のなかで少し気になったのがプロローグ。
最後まで読み終わったあとに、もう1度プロローグを読み直したのですが、これはなかなか奥深いものがあるかも。
小説だからこその想像力を働かせると、なかなか面白いものになっています。

 

 

 

 

 

過去の「赤川次郎」記事

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

 

coralの読書記録 - にほんブログ村