赤川次郎さんの『三毛猫ホームズの家出』を読みました。

 

 


ホームズが家出をした!
晴美と石津刑事と一緒にバスに乗っていたホームズは、「クミ」と呼びかけた少女と一緒にバスを降りてしまった。
翌日、片山は石津とともにホームズと少女が下りたバス停の付近を探しにいく。
一方、ホームズを連れて下りた少女・常田道子の父親は3ヶ月前に失踪しており、母親には新しい恋人ができていた。


『三毛猫ホームズの家出』というタイトルですが、まさかホームズが家出をするとは思いませんでした。
意表を突かれた展開でしたが、当然の如く、ホームズには何やら感じるものがあった様子。

ペットが家族の一員として認められるようになった時代を象徴するようなお話でもあるのですが、ちょっとやりきれない思いがする真相でもありました。


表題作のほか、『三毛猫ホームズの通信簿』、『三毛猫ホームズの殺し屋稼業』、『三毛猫ホームズの催眠術』が収められています。

『三毛猫ホームズの通信簿』
玉木リカは1学期の最後の日、通信簿を持って重い足取りで帰宅した。
そのリカの家が荒らされた上、空き巣が殺害されてしまう。

『三毛猫ホームズの殺し屋稼業』
片山がパーティーに出席すると、主催者の妻である吉村則子から殺人を持ちかけられる。
拳銃まで渡されてしまったが、本当に銃殺された死体が見つかってしまう。

『三毛猫ホームズの催眠術』
OLの西尾香織は、OL仲間たちの前で催眠術にかかり、課長を殺害したことを告白する。
片山は、催眠術師の〈安西サロメ〉から相談を受けるが…

 

 

―――9/13『セピア色の回想録 杉原爽香49歳の春』発売―――

 

 

 

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