赤川次郎さんの『花嫁、街道を行く』を読みました。

 

 


塚川亜由美は、偶然町で出会った女子大生・加東なつきに担がれて、探偵事務所を開くことに。
そこに相談を持ち込んできた高屋秀輝の父・恭一は大学病院の外科の教授。その恭一の恋人である南久美子が行方不明になったという。
さらに、久美子の義兄・元木周治はデパートで殺害されたが、その現場に亜由美が居合わせていた。


赤川次郎さんが好きなものと嫌いなものが入った作品になっています。
好きなものとは、ドイツ語圏の国で、嫌いなものとは、軍事独裁政治。
しかも、ロシアによるウクライナ侵攻を見て書いたのではないかと思えるようなエピローグ。これには驚かされました。

ロマンチック街道が舞台の1つになっているのですが、欲を言えばもっとドイツでの場面を増やして欲しかったかなぁ。
赤川次郎さんが本気でロマンチック街道について語り出すと、1作品や2作品では終わらないのでしょうが、ちょっと今回は遠慮しすぎの感がありました。


表題作のほか、『あの花嫁は、今』が収められています。

『あの花嫁は、今』
西郷克郎、里美夫妻は、結婚式のあと夜遅くになってから、大雨の中ホテルへ車で移動していた。
しかし、その最中、病院へ薬を取りに行く途中だった少女をはねて殺してしまう。しかも、少女の家では発作を起こした母親も亡くなっていた。

 



過去の「赤川次郎」記事

 

 

 



過去の「花嫁シリーズ」記事

 

 

 

 

 

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