寒い日が続いていますが、歩いていると、何か、違う雰囲気が漂っている畑がありました。
近づいていくと、黄緑色のしっかりした大きな葉がたくさん・・・。
「何か他の畑とは雰囲気というか、気配というか・・・ちょっと違いますね。」
と声をかけました。
すると「わかりますか・・・・。なんとなく、気配がしますか。」
「しますねぇ。でも、どこからかよくわかりませんね。確か・・タカナさんですよね。」
タカナさん「確かにタカナなんですけと゛普通のタカナはまだ、この気配はしないんですよね。」
「ということは普通のタカナさんではないということですね。何か雰囲気が違いますもん。やっぱり。」
タカナさん「気配の素は、近くに来て、上からのぞいてもらうとわかりますよ。」
といわれてのぞいてみると・・・・「何か新芽のようなものができていますね。」
タカナさん「香りをかいでみてください。」といわれて・・・。
「これは・・・・なんとなくさわやかだけど、独特の香り・・・。春の香りがします。これだったんですね。」
タカナさん「そうですね。周りの畑は真冬ですけと、私の中は、もう春の準備をしています。本当はこぶ高菜の一種で「祝蕾」、この新芽はつぼみな・・といいます。」
「つぼみなですか。春らしいいい名前ですね。香りは春の香りですが、味はどんな感じなんでしょうか。楽しみですね。」
噂では・・・ほのかな苦みとさわやかな辛み・・・そして甘さも・・・。