「今のところ異常なし。」

 

畑から元気のいい声が聞こえてきました。

 

声のする方に行くとキャベツが大きな葉を広げていました。

 

「順調そうですね。よかったです。」

 

キャベツさん「ありがとうございます。おかげさまで巻き始めることができました。」

 

「そうですね。まだ、小さな玉ですが、ちょっとキャベツさんらしくなりましたね。」

 

キャベツさん「そうなんです。やっぱり巻き始めるまでは心配です。」

 

「いろいろあるんですね。心配事が・・・」

 

キャベツさん「ありますねぇ。やっぱり順調に葉の枚数が出てこないといけませんしね。その葉もきれいな状態でないとね。」

 

「いろいろと条件がありそうですが、頑張ってほしいですね。」

 

キャベツさん「噂はいろいろ聞いています。先行する産地がいろいろとあるようですね。」

 

「そうなんですよね。テレビでは野菜が高い高いといわれて困っているんですよね。どうしても目がハクサイさんやキャベツさんに向きますから。」

 

キャベツさん「まかしといてください。このままいけばあとひと月で立派な姿をお見せできると思いますよ。」

 

「期待しています。やっぱりキャベツは寒玉に限りますね。」