小室哲哉が良いか悪いかは置いておいて、
「結婚って甘くない。」
そう思った。
病人を看護するのは精神的にも肉体的にも辛い事が多いだろう。
だから、結婚する前に誓うのだろう、
病める時も健やかなる時も...死が二人を別つ時まで、それを愛し、敬い、真心をつくす事を。
人は、結婚を、何か自分の幸せステージを上げる為のステップのように考えて、
結婚式では、まるで2人が宝くじに当たったかの如く喜び、周りはおめでとうおめでとうと連呼するが、この誓いの文の内容をよく考えて見れば、決して手放しで喜べる様な事では無いだろう。
あなた達は、これから更に忍耐の必要な生活が待っていますよ。と言っているようなものだ。
未来は人には分からない。
今、健康なあの人が、何時精神病になるか分からない。
今、裕福なあの人が、何時一文無しになるか分からない。
今、大好きなあの人を、何時大嫌いになるか分からない。
それでも結婚するっていう事はね、
自分を捨てるって決める事なんだよ。
捨てたつもりで結婚したが、
今でもネバネバと私の手に残る自分。
ああ、捨てきれていない。
そう実感する事が度々ある。
でも、その度に思う。
私は捨てる!
完全ではないけれど、でも完全に成りたいと願い続けて。