S.B.の本当に怖い話(実体験) | MY SONG IS BAD

S.B.の本当に怖い話(実体験)

yossu!!


yossu!!oredayo!!S.B.dayo!!

(よっす!よっす!俺だよ!妻夫木だよ!)



夏も終わりかけと言う事で、本当に怖い話でもしようか。先に言っておくが、これは俺が実体験した話だ。

俺は小便を漏らしかけたよっす!



あれは今から7年前くらいの事。霊感の全く無い俺でも、福岡県の宗像って土地は結構ビリビリくる場所がある。

今は無いけど、なんかの寮の跡だったり病院跡だったり。大根洗い場だったり。


怖い場所はいくつもあり、若気の至りもあってよく遊びに行ってたんだ。



そんなある日。俺は現金を13万ほど財布に入れて、ス○ットランドに行ったんだ。そこの駐車場の裏も結構怖い場所で、暗くなるとゾクゾクしたものだった。


俺は車から降り、颯爽と店内に向かったんだが、そこでなんだか悪寒が走ったんだ。




「オイ!にいちゃん!」



白のビップカーから怒号を上げたのは、まるで悪役商会の人みたいな強面のおっさん。まるで安岡力也。

運転席には若干若い、でかい、チンピラ。



お、俺は何もしてねーぞ!?と思ってビクビクしてたら、力也が降りてきた。


「にいちゃん、いい話があるんやけど、」


「な、なんすか??」


「まあまあ、にいちゃんの車どれ?車の中で話そうや。」


「え、ええ…」



そして俺は成す術も無く自分の車へ。




「ワシらよ、広島から借金取りに来たんじゃけど、上手く回収出来んでなあ。」


「で、こういうのを売ってちょっと稼いで帰ろうと思ってな」



力也が広げた紙袋には、大量のエロDVDが。しかも完全にパチモン。


「まあ、兄ちゃん特別にこれ全部で10万でええよ」



今の俺なら軽く断るが、当時は恐ろしくて、金持ってるし払って難を逃れたい、とにかく恐ろしい!という感じだった。

しかし、さすがに10万は無理やろ!俺は「いや、あの、金が無いっす…」と答えた。



しかし力也はわかっていた。パチンコ屋に入ろうとする奴は、少なくとも数万は持っている。最初に高い金額を言って、後で値引きして安いと思わせる商法だ。


「今、いくら持っとるん?」



俺は考えた末、一桁減らした「13000円です」と答えた。現実的な額だ。


すると力也は

「わかった。じゃあ、これ一本で3000円で売っちゃるわ。」と言った。



ここで3000円があったら、俺は間違いなく払ってた。だって怖いんだもん。しかし。


無いのだ。万札13枚きっちりしか!



嘘ついた上に財布見られて金額把握されたらどんな恐ろしい事になるかと思い、俺は震えた。


「すいません、ほんと、勘弁してください!」


なんとか二、三度謝ったら


「わかった、もうええわ。時間の無駄じゃ。」


「にいちゃんにはほんとガッカリしたわ」


と捨てセリフを吐かれて帰って行った。俺は助かったのだ。



本当に怖かった俺はすぐに店内に逃げ込み、しばらく外に出れなかった。俺は13万で吉宗を打った。


動転してて、台を選ばずに適当に打ったら、天井ハマり、単発。



俺は数時間で9万の金を無くした。ヤクザよりパチンコ店の方が怖いじゃないか。



次の日、天神で適当な店に入って適当に打ったら9万勝った。


それで、機材を買った。



今にして思えば、あれはヤクザでは無くチンピラだったのだろう。そんなせせこましい仕事をするなんて。

しかし、それでもめちゃくちゃに怖かったんだよ。



こういう体験は、いつ誰の身に起きてもおかしくはない。そんな時どう対処するか。

常日頃から最悪の事態を想定しておく必要はある。


それから俺は、人を信用しなくなった。