S.B.のちょっと怖い話⑦
この話を読んだ人には、この話に出てくる「マミコ」からのメールが届きます。
怖い思いをしたくなければ、そのまま画面を消しましょう。
…それでは。
私が経験した中でも、もっとも恐ろしい話をしましょう。
あれは、中学三年の夏休み。
私には好きな人が居ました。名前を「eちゃん」としましょう。
私は野球部のライトで八番だったため、夏休みも忙しく野球に励んで居ました。
公式戦も近く、遊んでる暇はなかったんだけど、まるで魔が刺したかの様な衝動
で、部活を休み川に出掛けてしまいました。
その日はピーカン、ポケットにはハンケチとキャラメル二つにゆでたまご。
もちろん「闘将!ラーメンマン」の作者ではなく、鶏卵の方です。
鶏卵と言っても当時は安いものではありません。バットがその手で鶏卵を弄んで
居た際に誤って落としてしまった時に流した涙。あれも嘘ではないでしょう。
しかし、その時に責める事無く自分の卵を差し出したフドウの姿は、まるで父親
を思い出させます。
たかが、鶏卵ごときで…と思う方もいらっしゃると思いますが、卵こそが料理の
原点。
どんな加工食品にも大体鶏卵が使われております。
「鶏卵無くば、今の料理界は無かっただろう」
そう言ったのは何を隠そう、私です。
それではS.B.の「鶏卵は飲み物です」
また来週!