S.B.のちょっと怖い話④
俺には霊感と言うものが無い。
自慢じゃないが、見た事もないし、感じた事もない。
かわいい娘の霊なら、感じてみたいかな?なんてクソみたいな事を考えながら過
ごしてんだけどさ。
苦節26年目にしてついに見ちまったんだよ。
布団を被って寝てるとなんだかやけに胸の辺りが重く息苦しい。
体も動かない。
「や、やばい…金縛りかも…」
すると、吐息が聞こえだした。
「ハァ、ハァ、」
「いるいるいる!これはヤバい!な、ナンマンダブナンマンダブ!」
「ハァ、ハァ、Hey guy.」
「ん?」
よく見たら、南米系のファイターの様だ。
「You are not my match!!」
「なんだとこのっ!」
俺は起き上がり様に顔面に前蹴りを食らわしてやった。
こいつも馬鹿だよ。俺空手四級だし。
すごい勢いで鼻血を吹き出して後ろに倒れ込むファイター。
すると、倒れこんだ瞬間にイビキをかいて寝やがった。
「ヤバい!これはヤバい!」
そう。俺は知っている。
ダウン直後のイビキは命に関わる重大なサイン。
俺はすぐさま救急車を呼んで事なきを得た。
皆も気を付けて欲しい。
ダウン後のイビキは、脳内出血などの可能性があり、本当に危険なんだ。
くれぐれも頭には注意してくれ。