昨夜出かけたライブはこちら。

三上寛さん、二代目竹山師ともに初。

まずは三上さんのソロからスタート。
彼の唄は、魂をぶつけるような強さがあって
まさに唄というものの原点を思うような曲の数々でした。

竹山師は三味線だけでなく歌も唄うのですが、
津軽あいや節を弾きながら唄うなんて、ただただ愕然です。
そして民謡の力強さに比べ、その他の唄の可愛らしい声にびっくり。

そして今回何がビックリって、
三上さんと初代竹山師の「縁」。

彼も青森のご出身で、初代とも共演されているのだそうで
そこまでは「へぇ~」でした。

ところが、彼のご実家の田んぼに働きにきていたのが
若き日の成田雲竹翁だったと聞き、絵に描いたようにポカンとしてしまいました。

成田雲竹翁とは、民謡名人の称号を許された唯一の歌い手であり
初代竹山師の師匠でもある方。

彼は当時から声がいいことで評判で「うぐいす」と呼ばれていたのだとか。
そして「お前は田んぼで働かなくていいから、そこで唄ってろ」と言われ、田んぼのあぜ道で
皆が働く中、唄っていたのだそうです。
伝説の人らしいエピソードですね。

最後の最後、アンコールで竹山師が唄われたのは
父の十八番とも言える、宮城県のお立ち酒。
泣かずにはいられません・・・。

帰りにCDを購入し、サインもいただきました。

そして師匠からの伝言をお伝えしたら、ビックリされていました。
ご無沙汰続きで申し訳ありません・・・と。

ライブ後は友人が待ち構えていてくれまして
粋なお店にご案内いただき、長唄とザ・ピーナッツのレコード(ここがたまらない!)を聴きながら
一の蔵とおいしいおつまみをいただいて帰りました。

いい日だったなぁ。

かなり昔の父のお立ち酒は、こちら