俺が小学生時代の80年代前半の実話。


当時ラジオを買ってもらっていろいろ既存の番組を聴いていたが飽きてきて
いろんな微弱電波の放送を聞き耳たてて聴いてた。
ある日、聞いたこともない国の言葉が流れてきた。
そのあと放送局の所在地などが流れてきた。
当時の俺はいろんな電波を受信しては
放送局に「いつも聞いてます」とハガキを送り
「ベリカード」と呼ばれる視聴確認カードを記念品にもらっていたので
その放送局にも送ったらすぐべリカードが送られてきた。


そのうち数週間もすると今度は綺麗な絵ハガキや大勢の人が笑って
偉い人と指差している絵のハガキが届いた。
お礼の手紙を出すと今度は手紙が届き
「一度放送局へ遊びにきませんか?」との誘いの内容だった。


ほどなくすると、俺の周辺には
得体の知れないスーツ姿のオッサンがうろつくようになり
学校でも問題になった。
近所の駄菓子屋のババァが
「アンタの家をしきりにのぞく人がいたから気をつけな」と教えてくれた。


しばらくすると俺の家にスーツのオッサンがきた。
飯時になにごとかと親父とお袋が驚いてると、
なんとそのオッサンたちは公安の人間で
北がらみの案件を追ってる人たちとのことだった。
俺のベリカードや北の放送局からの郵便物が頻繁に届く家をマークしてたらしい…
もし放送局の誘いどおりに遊びに行ってたら…