私ではなく、気絶したのは父なのだが、  
先日の話。  

父が、私の犬を散歩に連れ出した。数十分後、  
近所のおばさんが、父が○○の交差点の所で倒れていると知らせに来てくれた。  
駆け付けてみると、私の犬(秋田犬・牝4歳)が、ヒャンヒャンと声を涸らして  
心配して集まっている人たちを、父に近づけまいと威嚇している。  

父は、もう起き上がって、ばつが悪そうにニヤニヤしながら  
それでも立ち上がる力が無さげに、地べたにあぐらをかいている。  

私が近寄ると、犬は必死の形相で私に飛びつきながら  
今にも涙がこぼれ落ちそうな大きな目で、  
パパが死んじゃった!パパが死んじゃった!と訴えて来る。  

「大丈夫だよ、ほら見てみ」と指差すと  
犬は振り返り、父が生き返ってる事に、そこで初めて気付いたようだ。  
喜びの声を上げ、父の胸に思い切り飛びつき  
・・・父は後ろにすッ倒されて頭を打ってまた気絶。(ー'`ー;)  

ええ。救急車呼びましたよ。もーやだ、あんな忠犬。