とある哺乳瓶製造工場を見学に行ったときの話だ。


哺乳瓶の製造過程を見せてもらった。
「ガシャン、スポン、ガシャン、スポン」と哺乳瓶が量産されていく。
この「スポン」というのは赤ん坊が哺乳瓶を通じて授乳するための穴を開ける音である。


この工場は哺乳瓶以外にコンドームも生産している。
哺乳瓶だけでは大した利益が得られないからである。


コンドームの製造過程も見せてもらった。

「ガシャン、ガシャン、スポン、ガシャン、ガシャン、スポン」


ん、ちょっと待てよ。コンドームに「スポン」はおかしいだろう。
首を傾げていると、工場町は僕に笑いかけながらこう言った。


「たまにスポンを入れると哺乳瓶の売り上げが伸びるんですよ。」