テントさえあれば、どこでも寝ることができるよね、な管理人“tatsu_peng”

独身時代には、ちょっとした休みが取れたら、テントとシュラフを担いで
勝手気ままな放浪の旅ばかりしていた、tatsu_peng。
勢いあまって(?)結婚なんぞしてしまったあとは、嫁や子供たちと旅行するときは
ホテル泊(…っても、安いビジネスホテルばかりですけど。w)が
主な宿泊手段となっちゃいまいして…。

 そりゃそうだ…嫁がアウトドア苦手系なんだもん。

もちろん、嫁を責めているわけではありませんので、念のため。
ただ、長期旅行で全てホテル泊、ってのは、tatsu_pengの財政的に不可能
ってことで、ブログは完成(しない可能性・大。w)しておりませんが…。


 利尻島・キャンプ


ここ2年連続で訪れた初夏の北海道では、キャンプ場でのテント泊を
合計で10泊以上はしておりまして。

 テント泊、基本的にはタダだもんね。w

一応、tatsu_pengも努力を惜しみませんでしたが。
嫁が自宅で使用している枕をテント泊に持参したり、テント設営後には必ず
温泉に行ったり…と、かつてのtatsu_pengひとり旅とは形態が全く異なっております。

 これが、家庭を持つ、ということかもね…。

すっかり放浪旅のキバ(?)を抜かれてしまった、放浪癖持ちのtatsu_peng。
もう幼稚園の年長さんだから大丈夫だよね、ってことで子連れでの放浪テント泊
実行しちゃいます。

今回、旅行へ行くのは、tatsu_pengと長男の優歩クン(5歳)のふたりだけ。
事前に優歩クンには、いっぱい歩くことやテントに泊まること、それから
お風呂には入れないこと、などなど、いつもの旅行とは全く違うことを説明します。

 「パパ と いっしょだから へーきへーき。w」

などと、tatsu_pengにとっては非常に嬉しいコトバを言ってくれまして。

 ありがと、優歩クン。w

あまり市立の幼稚園を休ませるのもね、とか、最初っから2泊以上もするのもね、
などと色々考えた結果、まずは無難に1泊2日の旅にすることに決定。

とある金曜日の早朝、tatsu_peng宅を出発して、まずはJR草津駅へと歩きます。
嫁&次男坊の駿クン(4歳)は、まだ寝ている時間ですので、コッソリと出発します。

なお、2人分のシュラフやテントなどを担がなければならないtatsu_peng、
新しく購入した、グレゴリー“スタウト(Stout) 75”を担いでおります。


 グレゴリー・スタウトと優歩クン


このスタウトについては、また後日、お話しする予定です。
予備の飲料水を1リットル担いでますので、出発時の荷重は、約15kgです。

 久々の、テント泊バックパッキングです。

この旅の宿は自ら背負って歩かなければならない、という、この荷物の重さを
ズッシリと腰と肩に感じることのできるのも、ある意味シアワセだったり。w

草津駅から朝イチの新快速で新大阪駅へ向かい、ここからは新幹線に乗り換え。
早起きした目的は、将来の夢が…。

 「しんかんせん の うんてんしゅさんに なる。」

という優歩クンがダイスキな新幹線“500系”に乗ること、なんです。


 500系と優歩クン


1996年にデビューした500系、今では山陽新幹線の“こだま”のみでの運用です。
しかも、新大阪駅まで運転される本数も少なくって…。

 こんなにカッコイイのに、ね。

さすがに午前10時台に出発する500系では、目的地到着が遅くなりますし、
午前7時39分発に乗車するには、滋賀県在住のtatsu_pengは早起き必須でした。

まずは、優歩クンとゆっくり500系を撮影&観察してから、乗車します。
優歩クンは、一目散に最後尾8号車にある“お子様向け運転台”へとダッシュ。


 500系・お子様向け運転台


着席後は、まさに一心不乱でレバーをガチャガチャ操作する、優歩クンです。
ただ、このレバー操作音が、結構、ウルサイんですよね…。

新大阪駅発車時点での8号車の乗客は、tatsu_peng一行以外わずか3名のみでしたが、
この静かな車内にレバー操作音が響いて、ちょいと申し訳ない心境で…。

 ホント、すみません。

あ、8号車入口の扉には、ちゃんと子供向け設備がある車両ですのでご了承を、との
掲示はある
んですが、通勤客らしき人たちの静かな通勤時間を妨害しちゃいそうで。
もうちょっと、静かな操作音だったら嬉しいな、と。

500系は、わずか1時間ほどで、JR岡山駅に到着。
続いて乗車するのは、高松行きの“快速 マリンライナー”です。

快速電車ですので、基本的には運賃以外の料金は不要なんです。
ただ、高松行き下り側の先頭車両が、2階建てのグリーン車になっておりまして。
その先頭に、わずか4席だけの“パノラマ席”が設けられているんです。


 マリンライナー・パノラマ席


ご覧のように、ガラス張りの運転席のスグうしろから、瀬戸大橋を渡る景色などを
まさに特等席で見ることができます。
なお、運転手さんの真後ろがA・B席で、その隣がC・D席です。
もちろん(?)tatsu_pengは、シッカリとC・Dの両席をゲットしております。

 指定席発売日にゲットしたのは、当然です。w

現在、5歳で幼稚園に通う優歩クン、大人と一緒であれば運賃は無料なんですが、
指定席をキープする場合は、小児運賃が別途必要になっちゃいます。


 マリンライナーの切符


ってことで、tatsu_pengもルール通り550円の切符を購入します。

パノラマ席なんですが、身長が110cmほどの優歩クンにとっては、低いですね…。
座席にちゃんと座らせると、ほとんど前の景色が見えない状態になります。

ってことで、優歩クンはずーっとtatsu_pengのヒザ上でお座り状態でして…。

 座席確保した意味、ないじゃん。

ファミレスなどに置いてあるような、子供用の上げ底(?)イスがあればな、って思いますが。

魅力的な電車を2本乗り継いで、香川県のJR坂出駅に到着。
早起きしましたので、午前10時過ぎにも関わらず、かなりお腹がすいてきました。

ここは香川県=うどん県だよね、ってことで“日の出製麺所”さんへと歩きます。

知る人ぞ知る、このお店。
公式サイトでの開店時間は、午前11時30分~午後12時30分の、わずか1時間のみ。
tatsu_pengは、坂出駅を午後12時20分に出発するバスに乗る計画のうえ
行列必須の人気店ですので、開店1時間ほど前から並んで待つことにします。
 
一番乗りだろうな、と思いきや、tatsu_peng&優歩クンは、2組目でした。
午前11時30分開店、とのことですが、実際は午前11時過ぎには開店されているそうで
ここから1時間弱、並ぶことにします。

幸い、屋根のあるところに並ぶことができましたので、日差しは大丈夫です。
これまた幸いなことに、ザック下部にセットしてあるスリーピングマットの上に、
小さな優歩クンなら、十分に座れそう。


 日の出製麺所・外観


実は、読書のときだけは静かに大人しくしてくれるのが、優歩クンの特徴でして。
tatsu_pengが担いできた“ドラえもん科学ワールド・宇宙の不思議”を読みながら、
オトナシク開店を待ってくれる優歩クンです。

 ヨカッタ…一冊持ってきて。

開店時間の20分ほど前、女性スタッフさんが並んでる人に注文を聞きにこられます。
その後、午前11時30分を待たずに、順番に店内へと案内されまして。

このお店は、卓上に用意されてある薬味、ダシ、天ぷら類などは全てセルフなんです。
ってことで、tatsu_pengが注文した“ぬるい・大”に、ぶっかけ用のダシをかけて、
薬味のネギを入れるんですが…。


 日の出製麺所・優歩クン1


ご覧のように、自分でネギをハサミでカットする方式、なんです。
tatsu_pengがカットするのを見て、当然のように自分もやりたがる、優歩クン。
あ、カット済みのネギも、タッパーに用意してあるんですけど、ね。

 そこはまぁ…気分ということで。w

久々に訪れたこのお店、お味はさすがですね、としか言いようがありません。
鮮度の高いメン、と言う表現がピッタリきそうな、ツヤツヤ感の高いメンです。

 メチャ美味しいぞ、っと。

優歩クンとふたりで、ぬるい・大と“釜玉・小”そして、ちくわ天とゲソ天を平らげても、
まだまだお腹は余裕です。
ってことで、追加で“つめたい・大”を注文いたします。

せっかくの冷たいメンですので、平らげた丼を利用して、半分は冷やしぶっかけに、
もう半分には、熱いダシをタップリと注ぎ、いわゆるひやあつで食してみるとします。

温かいダシの味も、かなりイイお味、でして。


 日の出製麺所・優歩クン2


ひやあつがダイスキな優歩クン、ゴクゴクとダシを飲んでいきます。

これから歩かなければなりませんので、腹八分程度でお店を出ます。
ちなみに、これだけ食しても、会計は1,000円未満でして…。

 さすがは、製麺所

うどん県の奥の深さを、改めて感じます。

徒歩でJR坂出駅まで戻って“琴参バス”の瀬戸大橋線に乗ります。
あ、今更ながら、この旅の主目的は…。

 瀬戸大橋の橋げたに使用されている、3つの島に上陸する

ということ、なんです。

 500系は、優歩クンを連れてくるためのエサっす。w

当然のように自動車も通行可能な瀬戸大橋なんですが、パーキングエリアがある
“与島”だけは、自家用車で誰でも上陸可能(P.Aのみ、ですけど。)ですが、
他の2島は、基本的には島民の方々だけしか、自家用車では上陸できませんで。

ってことで、tatsu_pengのような旅人は、瀬戸大橋を走る路線バスを使用するしか
上陸手段がありません
で。
まずは、バスに乗って四国側に一番近い島である、与島へと向かいます。


 与島へ向かうバス


四国へ向かうのに何度も通過したことのあるtatsu_pengですが、運転していないうえ
車高が高いバスですので、とっても眺めがイイです。w

わずか15分ほどで、瀬戸大橋、正式名称は“瀬戸中央自動車道”の途中にある
与島バス停に到着します。
あ、分かりづらいですが、与島パーキングエリアにあるのが、与島バス停です。

さて、ここからは、いつもの島巡り・島歩きです。
今回は、優歩クンを隊長(…って言っても、隊員はtatsu_pengだけ。w)として
好きな道を選んで気ままに歩いてもらおう、と考えておりまして。

なお、与島は香川県坂出市に属しておりまして、周囲は6.9kmという
あまり大きくはない島です。
で、路線バスの本数も少ないので、必然的に徒歩での島巡りとなります。

まずはP.Aに行くかな…と思いきや、優歩クンはバス停裏の下り階段を指さしまして…。

 「パパ こっち こっちぃ。」

この階段は、P.Aから集落へと降りていく階段のようでして。
夕食はこのP.Aで食す予定ですので、またあとで戻ってくるからね、ってことで
ここは優歩隊長(?)に従うことに。

階段を下りると、道が3つに分かれています。
ここでも優歩クンに任せますと、右の道を指さします。

 ヨシヨシ、歩け歩けっ。w

ただ、優歩クンの歩くペースは非常に遅くって…。
tatsu_pengがひとりで島歩きをするペースの、約半分程度の速さ、でしょうか。
それもそのはず、道端で咲いている花や、道路にいる虫さんなどに興味津々で。
進んでは止まり、進んでは止まり、と、なかなか前へは進んではくれません

そんななか、ちゃっかりカマキリさんを捕まえちゃった、優歩クン。


 与島でカマキリさん


2年ほど前までは、カマキリさんが大の苦手だった優歩クンなんですが。
“瀬戸内芸術祭2013”で訪れた“本島”では、道路を歩くカマキリさんにビビって、
後ずさりしちゃって、道路脇のミゾに落下する、という大失態を演じたのに、ね…。

 ちょっぴり、たくましくなりました。

優歩クンの選んだ道で、与島の集落に抜けることができまして。
集落でも、優歩クンの気の向くまま、細い路地を探検したり、海を見たり…。
ブラブラ中に見つけたのが、ナゼだか大きなスクリューが置いてある神社です。


     与島・スクリュー神社


海にまつわる神社なんだろな、との予想はできるのですが…。

 大胆な神社だこと。

優歩クンに任せて集落を散歩中、優歩クンに聞いてみます。

 「優歩…歩く旅って、面白い?」

振り返って、笑顔で、tatsu_pengにヒトコト。

 「うん すき すきぃ。」

連れてきてよかった、って思えた瞬間ですね。w

ここ与島では、瀬戸大橋開通時に“フィッシャーマンズ・ワーフ”がオープンして
県内外から観光客が訪れて、かなり島は賑わっていたそうです。
それから時は流れ、フィッシャーマンズ・ワーフは閉鎖されちゃいまして。

2011年11月末をもって休業されたフィッシャーマンズ・ワーフの跡地は、
建物がおおむね撤去された状態で、ひっそりとしたものでした。


 与島・フィッシャーマンズワーフ跡地


周辺に民家はあるものの、このあたりに人影すらありません。
決して安いとはいえない瀬戸大橋を通らなければ訪れることのできないこんな場所に
商業施設を造ろうと考えた方って、なかなかスゴイな、って思いますが…。

 通行料と通行量だよね、ホント。

フィッシャーマンズワーフ跡地から与島P.Aまでは、遊歩道がありまして。
もはや歩く人も少ないんでしょう、一応は草刈り程度はされているものの、
クモの巣タップリで、歩きづらい道です。


 与島・遊歩道


さて、この日の寝場所、ですが。
キャンプ場が無い与島なんですが、tatsu_pengが担いでいるテントで寝る予定。
フィッシャーマンズワーフの近くにも、テントが張れそうな場所はありましたが、
優歩クンのことを考えると、トイレが近くにある方がベターです。

 ソロのテント泊とは、勝手が違います。

賛否両論、ってか、むしろ否定的な意見が多そうですが…。
与島パーキングエリアの片隅に、イイ感じの場所を発見いたしましたので、
この日の寝場所はココに決定します。


 与島でテント泊


前はP.Aの従業員さん用の駐車場っぽいですので、クルマの通行量も少なくて。
それに、石碑(?)の影になっておりますので、万一の交通事故もなさそうです。

 幼稚園児と一緒に、ゲリラキャンプする日が来るとは…。

ここは香川県だし、お遍路さんが公園の片隅でテントを張る光景も日常的だよね、って
勝手に解釈(スミマセン…。)した行為を、ここは大目に見てくださると幸いです。

なお、テントは今回が実戦初投入のニーモ(NEMO)社製の“タニ(TANI)LS 2P”
このテントにつきましても、何度か使用してから、改めてお話しする予定です。

テントを設営している最中、独身時代はこれがtatsu_pengの旅だったよね、と
気楽で自由だった昔を思い出して、感慨深くなっちゃいます。
時は流れて、まさか自分の息子と一緒にバックパッキングの旅ができるなんて…。

 幸せです、ホント。w

ちゃっちゃとテントを設営したあとは、瀬戸内海のキレイな夕日をゆっくり眺めて、
21時まで開店しているフードコートで、夕食です。


 与島でラーメン


優歩クンは、このテント旅について行く条件として、500系に乗ることと、
ラーメンを食べさせてもらうことを挙げておりまして。
ってことで、お望みどおり“与島ラーメン”を食べさせてあげます。
このラーメン一杯を、ほぼひとりで平らげちゃった優歩クンです。

 いっぱい歩いたもんね…。

洗面所で歯磨きをしてから、テントに戻ったのは、午後8時前。
やはり疲れたのか、優歩クンはシュラフにもぐりこむと、スヤスヤ寝ちゃいまして。

 おつかれさま、優歩クン。

今朝も早起きですし、明日も早起き予定ですので、tatsu_pengも早寝するとします。

さ、明日は橋桁の残り2島へ上陸予定です。
明日も晴れるとイイな。