島巡りが生きがいのひとつ(?)になっている、管理人“tatsu_peng”。
当分は雨模様、という2日前に出された憎き天気予報も見事に外れた様子で、
香川県の観音寺市内にあるビジネスホテルの窓からは、キレイな青空が見えています。
“瀬戸内国際芸術祭2013”夏の会期中(7月20日から9月1日までです。)ですので、
この日は夏会期限定で開催されている“伊吹島”へ向かいます。
さて、この伊吹島なんですが…。
香川県の観音寺港より10kmほど沖合に位置しておりまして、
イリコ(煮干しいわし)の産地として超有名な島、なんです。
もちろん、島に渡る前には、腹ごしらえが必要です。
香川県に来ているんですし、これまた当然のように、朝うどんしちゃいましょ、ってことで
tatsu_pengが向かったのは観音寺市の“柳川製麺所(やな川うどん)”さんです。

お店の外見は、パッと見フツーの食堂のような雰囲気です。
お店の開店時間は、本やウェブサイトによって、午前8時と午前8時30分という説の
2通りありまして…。
おそらく、このあたりは曖昧になっていて、準備ができ次第、ってことなんでしょう。
あ、もう1軒、同じやな川うどんという店名のお店が存在するのですが、
この日tatsu_pengが訪れたのは、観音寺駅に近いほうのお店、です。
ちょいと、ややこしいっす。
午前9時45分発の2便に乗船したいので、開店直後であろう午前8時すぎに到着。
開店直後ということもあり、店内には地元の方とおぼしき先客が、1組2名のみ。
空いていたテーブルに、1脚だけ用意されていた子供用イスに次男の駿クン(2歳9ヶ月)を、
大人用イスに座布団を2枚重ねて、長男の優歩クン(3歳6ヶ月)を座らせます。
まずtatsu_pengが注文したのは“かけ”と”ざる”です。

なお、このお店では小が1玉、中が1.5玉、大が2玉とのことですので、
両方ともに、迷わず大を注文(かけが380円、ざるが410円ナリ。)します。
ついでに“きつね寿し”という、いわゆるいなり寿司(1皿2ケで150円ナリ。)も貰います。
ってのも、観音寺市出身の知り合いが、このお店のきつね寿しを絶賛しておりまして。
寿司系は近くの某食堂が製造している、という内部情報まで提供してくれてますが。w
確かに…やさしいお味のイナリ、です。
ほどなく運ばれてきたうどんは、かなりの細メンです。
しかしながら、細メンでは期待しづらいコシも、そこそこ存在しておりまして。
かけのダシは、ちょい甘で塩分控えめなタイプで、少し関西っぽい味つけです。
もちろん、いりこダシの味もするにはするんですが、昆布ダシの方が強めな感じ。
アッサリしていて、細メンで…ってことで、朝うどんにはピッタリ。
消化もよさそうだし、ね。w
なお、画像にはありませんが“釜たま”も追加で注文しておりまして。
この釜玉の上には、ショウガが乗せられていてビックリしましたが…。
美味しいんだろうか…釜玉にショウガって。
もちろん、tatsu_pengはショウガを排除してから混ぜ混ぜしましたが。w
うどんでお腹イッパイになったあと、いよいよ伊吹島へと向かいます。
伊吹島には“観音寺港”から市営の伊吹航路で渡ることができまして。
残念なことに、その観音寺港に無料駐車場は(あくまでも公式には、ですが…。)
用意されておりませんで、
1日500円ナリの有料駐車場が約50台分ほど存在します。
有料は、ちょいとね…。
って思ってしまった、根っからの貧乏人tatsu_peng。
観音寺港から2kmほど離れたところに、臨時の無料駐車場が用意されておりますので、
そちらへと向かうことに。

なお今回は、嫁の買い物用クルマでもある、日産の“セレナ(C26)”ではなく
tatsu_pengが通勤車として使用している、マツダの“RX-8”で旅してます。
旅行前にピカピカに洗車してきたRX-8も、このダート駐車場の砂ホコリで
砂まみれとなってしまいまして…。
洗車代で、有料駐車場代はペイできたな、っと。
さて、会期中は、ここから無料シャトルバスが運行されるのですが…。
30分に1本運行される、という、一見は便利そうなダイヤに設定されてますが、
実質的には、船に接続する時間だけが混みあうのは当然のこと、でして。
平日だったにも関わらず、無料駐車場を午前9時ちょうどに出発するバスは、
完全に満員状態になっちゃいまして。
到着が午前9時ギリギリになってしまったtatsu_peng一行が乗り込んだあと、
女性が1名乗って、もう満員に。
ふぅ…危なかった。
2便の船には、午前9時30分発のバスでもギリギリ間に合っているそうですが、
今度は、船の定員オーバーが心配になっちゃいます。
ま、使用されているバスが、観光バスで席間にゆとりのあるタイプなのも問題ですが。
路線バスのようなタイプを使用されると、もっと乗車人数も増えるんですが…。
あ、土日祝日には、バスが2台に増車されるそうで。
やはり、シャトルバスを利用されるなら、無料駐車場への到着は早めが良さそうです。
積み残されたら、かなりイタイっす。
tatsu_peng的には、港近くの有料駐車場に停めればよかったな、って後悔してますが。
ちなみに、船に接続する便以外は、バスもガラガラだそうで…。
30分に1本って、便利そうで実は不便ですな。
シャトルバスは、10分ちょいで観音寺港に到着。
観音寺港から伊吹島までは、片道500円の乗船料金となっております。

通常は1日4便なんですが、芸術祭の夏期間中だけは、1日6便に増便されたうえ、
運航時間も通常期間とは変わっておりまして。
ちなみに、観音寺港を午前7時45分に出港する1便は、夏期間が開催されて2日目の日曜日
なんと、定員オーバーで積み残しが出てしまったそうで…。
船の定員は300人だそうですが、これほどまで人が集中しちゃうとは…。
瀬戸内芸術祭パワー、おそるべし。
なお、tatsu_pengが乗船した平日の2便も、定員ギリギリだった様子です。
これまた、早め早めの乗船をオススメしておきまする。
船は、わずか25分で伊吹島の“真浦港”に到着。
ここ伊吹島の周囲は5.4kmと決して大きくはない島ですが、坂がとても多くって。
自転車では相当にキツいでしょうし、レンタサイクルも用意されておりませんので、
島内の移動手段は、必然的に徒歩のみ、となります。
よりによって(?)夏会期に開催されてますし、徒歩移動はかなりしんどいです。
なかには、ヒールやサンダルで歩いておられる方もいらっしゃいましたが、
できれば歩きやすいクツでの来島を、激しくオススメしておきまする。
最近太り気味tatsu_pengのダイエットにピッタリ。w
さて、伊吹島上陸後、まず向かったのがEAT&ART TARO氏の“島スープ”です。
春会期の沙弥島バージョン島スープは大人気で、tatsu_pengも訪れましたが、
連日、午前10時30分の開店前にできていた行列分だけで、完売しちゃったようで…。
さすがに沙弥島は訪れやすいか…陸続きだもんね。
今度は食いっぱぐれないよう、いの一番に島スープを食すことにします。
伊吹島の道路は舗装されてはいるものの、かなり細くて、坂が非常に多いです。
しかも、迷路のように入り組んだ路地ばかりなので、芸術祭の看板が頼り。
地図よりも、看板が分かりやすいっす。
開店の15分ほど前に、島スープを提供されているお店(?)に到着。
この時点で、行列はまだ20人ほどでした。
よし、リベンジ達成じゃっ。w
開店直後には、TARO氏自身がスープについて説明されておりまして。

失礼ながら、TARO氏を見て、アンガールズの田中さんと料理研究家のケンタロウ氏を
足して2で割ったような雰囲気だなぁ、って思ってしまったtatsu_peng。
TARO氏…申し訳ないっす。w
TARO氏の説明では、夏会期の今回は“副産物スープ”というテーマだそうで。
ってのも、伊吹島の漁師さんたちは、いりこの原料となるカタクチイワシを、
かなり目の細かい網を使って、漁をされておりまして。
いりこ業者さんたちにとっては、目当てのカタクチイワシ以外は外道扱いだそうで、
エビやタチウオなども、漁協に持って行かれずに、廃棄物扱いになってしまうよう…。
TARO氏は、それを貰ってきて、スープに使われているそうです。
不要品=副産物、という表現、ナイスです。
1杯500円でしたので、tatsu_peng一行は、3杯オーダーします。
副産物スープは、ゼラチンを使った、少しとろみのある冷製スープに仕上げられてます。
具には、ナスやカボチャなどの夏野菜がタップリ。

ダシにはあえてイリコを使わなかった、とのことで、イリコ独特の風味はありません。
しかしながら、夏野菜のエキスたっぷりで、やわらかいお味で美味でした。w
スープには、不要物である“エソ”という魚を使っておられまして。
このエソ、なんですが、小骨が多くてフツーの調理法では食しづらいお魚さんですが、
カマボコなどの魚系練り製品類においては、かなりの優等生だったり。
それをTARO氏は、バッチリシッカリ(?)と、つみれに加工されておりました。
歯ごたえの良さがエソの特徴ですし、tatsu_pengも美味しくいただきました。
つみれがチョイ凍ってたのは、ナイショ。w
優歩クンも、この島スープをゴクゴク飲んでくれまして。

自分のアタマと同じくらいの大きさのお椀に、カオが埋もれちゃいそうですが。w
ちなみに、この日の島スープは午前11時30分ごろに完売したようで。
お椀を返却する際にTARO氏と少しお話できたんですが、1日に準備しておられる
島スープは、日によって違うらしいんですが、70~200食程度だそう。
確実に食したいなら、まず最初に訪れるべしっ。
もちろん、土日祝日には、多めの200食程度を仕込まれるそうですが、ね。
さて、再び満腹になったあとで、ここからがアート巡り本番です。
春会期に訪れたとき“3シーズンパスポート”という、多くの有料アート作品を
鑑賞できるブツを、5,000円も支払って購入しちゃったんです…。
モト、取りませう。w
ってことで、まずは移転した旧・伊吹小学校跡地を会場とされる、
豊福亮 + Chiba Art Schoolさんによる“沈まぬ船”を鑑賞します。

島民や観音寺市民の方々、地域の子供達がワークショップでつくられた、
約5万個もの浮き(釣り用の、です。)がアートになっております。
浮きをジックリと観察していると、トト〇やドラ〇もんらしき浮きもありまして。

他には、熊本県のゆるキャラである、くまモンらしき浮きもありました。
ひとつひとつ個性があって、面白い。w
残念ながら、滋賀県が誇るゆるキャラ、ひこにゃんは見あたりませんでしたが。
ゆっくりと浮きを鑑賞していると、いろんな発見があって、オモシロイっす。
さて、同じ旧・伊吹小学校の体育館には、大岩オスカール氏による“大岩島2”が
展示されております。

エアドームの中に入って鑑賞すると、モノクロで海沿いの風景が描かれております。
実はこの作品、どの家庭にでもあるであろう、ド定番の油性マーカーである、
太細両用マッキーのみで描かれておりまして。
手間、かかってますな。
マーカーだけで丁寧に描かれたこの作品を見て、ホント感心しちゃいました。
作品内部はかなり暑かったのですが、これまたジックリと鑑賞させていただきました。
さて、また次の作品へと徒歩移動しますが…。
悲しいことに、数多くの離島と同じく、伊吹島も道路交通法とは無縁です。
自動車の数こそ少ないものの、原付バイクが狭い道路の島内を走り回っております。
ほとんどのライダーさん(ほぼ年配の方々です。)は、芸術祭のために来島している
我々に対して、道路の横に避けるのを待ってくれたりして、優しく対応してくれます。

島内には、こんなシャレた人形もあって、芸術祭に訪れた我々を温かく迎えよう、
と思っていただいている方々が大多数であろう、と思われます。
普段の生活、多少なりとも乱れるはずなのに…申し訳ない。
ただ、ごく一部の原付ライダーさんは、来島者を快く思われない方もいらっしゃるようで。
アップダウンの多い狭い道を、手をつないでゆっくりと歩く子連れtatsu_pengにも、
ヘーキでクラクションを鳴らして進路をあけさせたうえ、子供ギリギリで爆走してゆく
お年寄りの男性がいらっしゃったのは、非常に残念でなりませんが…。
道路交通法より、自分の都合、か。
しかも、ほとんどのライダーさんがノーヘルなのも、困りモノです。
ちなみに、伊吹島には派出所があって、駐在さんも1名おられるそうですが…。
おそらく、ノーヘル原付を取り締ることを、すでに諦めておられるのでしょうね。
島巡りがシュミであるtatsu_pengが、勝手に推測するに。
違反キップ切って、島民の反感買うよりは…。
なんてなオトナの事情(?)なんでしょうが。
万が一の人身事故の際にも、おそらく保障は全く期待できないでしょう。
それどころか、ライダーさんがノーヘルなので、歩行者と接触して転倒後そのまま死亡、
って最悪のケースも、十分に考えられたりします。
今後、特に子連れで伊吹島を訪れる予定のある方に、強く強く警告しておきます…。
伊吹島、都会の暴走族よりタチが悪いライダーがいます。
もちろん、ごくごく一部のライダーさんを警戒してほしいな、ってのが真意ですが…。
芸術祭の期間中、人身事故が起きないことを、切に願うtatsu_pengです。
さて、汗をふきふき伊吹島を歩いていると、何匹ものネコさんに出会えます。
この日、出会ったネコさんのなかで間違いなくナンバーワンなのが、このコです。

民家の軒先で、ノンキにお昼寝中でした。
寝顔、可愛すぎっ。w
ちょうどジュースなども売られていた民家(お店?)でしたので、休憩も兼ねて
観察&撮影させていただくとします。
まだ小さいネコさんなんですが、全く警戒心がない様子で、完全に無防備です。
撮影していますと、ネコさんが目をさましちゃいまして。
優駿コンビが触りたそうにしてましたので、少しだけナデナデさせてみます。

小さなコドモにナデナデされても、全く拒否する様子はないネコさんです。
ただ、眠かっただけ、という可能性もありますが…。
寝起きを襲って、ゴメンね。w
こんな出会いがあるのも、島巡りの楽しみですね。
なお、島内にジュース類が販売されている自動販売機やお店があるにはあるんですが、
数が多くはありませんので、できれば飲み物を持参されることをオススメします。
だいたい、反時計回りで各作品を巡って、次が最後の作品です。
そこへ向かう道が、なかなかの難所、でして。

ご覧のとおり、急勾配の坂道が続いておりまして。
確かに、アートマップには急坂注意、って記載されておりましたが…。
この先、行き止まりの場所にアート作品がある、この急坂を下るってことは、です。
この急坂を上らなければならない、ってこと。
まさに、行きはよいよい、帰りはこわい、なアートへの道です。
坂を下りきったところに、巨大な木製のイスが置かれておりまして。

この場所にはマーカーが用意されておりまして、落書き自由なイスとなっておりまして。
ってことで、もちろんtatsu_pengも落書きさせていただきました。
tatsu_pengからのメッセージ、です。w
興味のある方(いらっしゃらないでしょうが。w)は、探してみてくだされ。
坂道を下った先にある作品は、みかんぐみ+岡昇平+神奈川大学曽我部研究室さん
による“伊吹しまづくりラボ”です。
実際にイリコ加工場として使われていた建物なんですが、過去の台風による被害で、
現在では使われなくなったそうでして。
実物のイリコが展示(?)されているおかげで、建物内部はイリコ臭がスゴイです。w

建物2階部分には、伊吹島の歴史や生活を説明してくれるブースが設けられてます。
伊吹島の妖怪伝説や、雨水の溜井戸である“イズミ”のことなどなど…。
島のこと、いろいろ知ることができて興味深いっす。
これまたゆっくりと鑑賞&勉強させていただいたら、急坂上りが待ってます。
幸い、この日も優駿コンビは頑張ってくれまして。
最後まで、ダッコして攻撃は出ず。w
さすがに、tatsu_pengが歩く時間の多い旅行に連れ出しまくってるおかげか、
今ではすっかり慣れてくれたようです。
2便で到着後、子連れでノンビリ作品を見たり、島の方々とお話ししたりしてると
真浦港に戻ったのは、午後4時頃になっちゃいました。
最終の船まで、まだ1時間ほどありますので、もう少し島を歩いてみるとします。
この島ならではの、いりこ工場を見学させてもらうことにします。
あ、もちろん工場内は立ち入り禁止ですので、道路から見るだけ、なんですが。

伊吹島では、海沿いの平らな土地は、ほとんどいりこ工場が占拠しておりまして。
で、島民の方々は、坂を上がった斜面に住んでおられます。
いりこ第一、ってこと、かな。
夕方は作業をされていないらしく、しかもアート作品も無い道ですので、
この時間帯は、ほとんど人も通ることがありませんで。
今までの芸術祭の喧騒がウソのような、静寂な場所です。
これが、本来の伊吹島の姿か…。
どの島もそうでしょうが、イベント時と普段の時とは、印象が全く違って当然です。
ゼヒ次は、瀬戸内芸術祭の会期外に訪れて、フツーの(?)伊吹島を見てみたいな、
と思っちゃいました。
真浦港を17時20分発の、最終便に乗船します。
さすがに最終便は混雑するかも、と思いきや、意外とガラガラでして。
最終便で積み残されたら、シャレになりませんが。w
定員オーバーで積み残しがあっても、臨時便が出るのかどうか不明ですが…。
不安な方は、入港時間より前に並ばれることをオススメいたします。
どうやら、朝イチの便で来て、半日で次の会場へと移動される方々が多いようです。
確かに、ダッシュで見て回ると、4時間弱で終われそうですし。
これだけ歩き回ったんですし、シッカリとお腹がへりました。
やはり、香川県に来たんですし、うどんを食さねばね、ってことで、
夜まで開けておられる、三豊市の“渡辺”さんで夜うどん(?)します。
1日のシメもうどんで、ね。w
tatsu_pengが注文したのは“天ぷらうどん”と“ざるうどん”です。
あ、コチラのお店では、フツーに注文すると2玉の中サイズが出てくるようで。
炎天下の伊吹島を1日中歩き回ってハラペコを通り越しているtatsu_peng一行は、
両方とも大サイズで注文したことは言うまでもありません。w

キレイな木の葉型をした、大きめエビ天が特徴的です。
…ってか、これを食しに来たんですもん。w
太めのメンは、モッチリとした食感です。
ただ、コシという点では、この時間帯だからでしょうか、ちょい微妙です。
ま、閉店時間も迫っていますので、仕方がない部分もありましょうが。
この日も、観音寺市のビジネスホテルに泊まります。
明日こそは、子供たちの泳ぎたいというリクエストに応えないと、ね。
だから…晴れろっ。
当分は雨模様、という2日前に出された憎き天気予報も見事に外れた様子で、
香川県の観音寺市内にあるビジネスホテルの窓からは、キレイな青空が見えています。
“瀬戸内国際芸術祭2013”夏の会期中(7月20日から9月1日までです。)ですので、
この日は夏会期限定で開催されている“伊吹島”へ向かいます。
さて、この伊吹島なんですが…。
香川県の観音寺港より10kmほど沖合に位置しておりまして、
イリコ(煮干しいわし)の産地として超有名な島、なんです。
もちろん、島に渡る前には、腹ごしらえが必要です。
香川県に来ているんですし、これまた当然のように、朝うどんしちゃいましょ、ってことで
tatsu_pengが向かったのは観音寺市の“柳川製麺所(やな川うどん)”さんです。

お店の外見は、パッと見フツーの食堂のような雰囲気です。
お店の開店時間は、本やウェブサイトによって、午前8時と午前8時30分という説の
2通りありまして…。
おそらく、このあたりは曖昧になっていて、準備ができ次第、ってことなんでしょう。
あ、もう1軒、同じやな川うどんという店名のお店が存在するのですが、
この日tatsu_pengが訪れたのは、観音寺駅に近いほうのお店、です。
ちょいと、ややこしいっす。
午前9時45分発の2便に乗船したいので、開店直後であろう午前8時すぎに到着。
開店直後ということもあり、店内には地元の方とおぼしき先客が、1組2名のみ。
空いていたテーブルに、1脚だけ用意されていた子供用イスに次男の駿クン(2歳9ヶ月)を、
大人用イスに座布団を2枚重ねて、長男の優歩クン(3歳6ヶ月)を座らせます。
まずtatsu_pengが注文したのは“かけ”と”ざる”です。

なお、このお店では小が1玉、中が1.5玉、大が2玉とのことですので、
両方ともに、迷わず大を注文(かけが380円、ざるが410円ナリ。)します。
ついでに“きつね寿し”という、いわゆるいなり寿司(1皿2ケで150円ナリ。)も貰います。
ってのも、観音寺市出身の知り合いが、このお店のきつね寿しを絶賛しておりまして。
寿司系は近くの某食堂が製造している、という内部情報まで提供してくれてますが。w
確かに…やさしいお味のイナリ、です。
ほどなく運ばれてきたうどんは、かなりの細メンです。
しかしながら、細メンでは期待しづらいコシも、そこそこ存在しておりまして。
かけのダシは、ちょい甘で塩分控えめなタイプで、少し関西っぽい味つけです。
もちろん、いりこダシの味もするにはするんですが、昆布ダシの方が強めな感じ。
アッサリしていて、細メンで…ってことで、朝うどんにはピッタリ。
消化もよさそうだし、ね。w
なお、画像にはありませんが“釜たま”も追加で注文しておりまして。
この釜玉の上には、ショウガが乗せられていてビックリしましたが…。
美味しいんだろうか…釜玉にショウガって。
もちろん、tatsu_pengはショウガを排除してから混ぜ混ぜしましたが。w
うどんでお腹イッパイになったあと、いよいよ伊吹島へと向かいます。
伊吹島には“観音寺港”から市営の伊吹航路で渡ることができまして。
残念なことに、その観音寺港に無料駐車場は(あくまでも公式には、ですが…。)
用意されておりませんで、
1日500円ナリの有料駐車場が約50台分ほど存在します。
有料は、ちょいとね…。
って思ってしまった、根っからの貧乏人tatsu_peng。
観音寺港から2kmほど離れたところに、臨時の無料駐車場が用意されておりますので、
そちらへと向かうことに。

なお今回は、嫁の買い物用クルマでもある、日産の“セレナ(C26)”ではなく
tatsu_pengが通勤車として使用している、マツダの“RX-8”で旅してます。
旅行前にピカピカに洗車してきたRX-8も、このダート駐車場の砂ホコリで
砂まみれとなってしまいまして…。
洗車代で、有料駐車場代はペイできたな、っと。
さて、会期中は、ここから無料シャトルバスが運行されるのですが…。
30分に1本運行される、という、一見は便利そうなダイヤに設定されてますが、
実質的には、船に接続する時間だけが混みあうのは当然のこと、でして。
平日だったにも関わらず、無料駐車場を午前9時ちょうどに出発するバスは、
完全に満員状態になっちゃいまして。
到着が午前9時ギリギリになってしまったtatsu_peng一行が乗り込んだあと、
女性が1名乗って、もう満員に。
ふぅ…危なかった。
2便の船には、午前9時30分発のバスでもギリギリ間に合っているそうですが、
今度は、船の定員オーバーが心配になっちゃいます。
ま、使用されているバスが、観光バスで席間にゆとりのあるタイプなのも問題ですが。
路線バスのようなタイプを使用されると、もっと乗車人数も増えるんですが…。
あ、土日祝日には、バスが2台に増車されるそうで。
やはり、シャトルバスを利用されるなら、無料駐車場への到着は早めが良さそうです。
積み残されたら、かなりイタイっす。
tatsu_peng的には、港近くの有料駐車場に停めればよかったな、って後悔してますが。
ちなみに、船に接続する便以外は、バスもガラガラだそうで…。
30分に1本って、便利そうで実は不便ですな。
シャトルバスは、10分ちょいで観音寺港に到着。
観音寺港から伊吹島までは、片道500円の乗船料金となっております。

通常は1日4便なんですが、芸術祭の夏期間中だけは、1日6便に増便されたうえ、
運航時間も通常期間とは変わっておりまして。
ちなみに、観音寺港を午前7時45分に出港する1便は、夏期間が開催されて2日目の日曜日
なんと、定員オーバーで積み残しが出てしまったそうで…。
船の定員は300人だそうですが、これほどまで人が集中しちゃうとは…。
瀬戸内芸術祭パワー、おそるべし。
なお、tatsu_pengが乗船した平日の2便も、定員ギリギリだった様子です。
これまた、早め早めの乗船をオススメしておきまする。
船は、わずか25分で伊吹島の“真浦港”に到着。
ここ伊吹島の周囲は5.4kmと決して大きくはない島ですが、坂がとても多くって。
自転車では相当にキツいでしょうし、レンタサイクルも用意されておりませんので、
島内の移動手段は、必然的に徒歩のみ、となります。
よりによって(?)夏会期に開催されてますし、徒歩移動はかなりしんどいです。
なかには、ヒールやサンダルで歩いておられる方もいらっしゃいましたが、
できれば歩きやすいクツでの来島を、激しくオススメしておきまする。
最近太り気味tatsu_pengのダイエットにピッタリ。w
さて、伊吹島上陸後、まず向かったのがEAT&ART TARO氏の“島スープ”です。
春会期の沙弥島バージョン島スープは大人気で、tatsu_pengも訪れましたが、
連日、午前10時30分の開店前にできていた行列分だけで、完売しちゃったようで…。
さすがに沙弥島は訪れやすいか…陸続きだもんね。
今度は食いっぱぐれないよう、いの一番に島スープを食すことにします。
伊吹島の道路は舗装されてはいるものの、かなり細くて、坂が非常に多いです。
しかも、迷路のように入り組んだ路地ばかりなので、芸術祭の看板が頼り。
地図よりも、看板が分かりやすいっす。
開店の15分ほど前に、島スープを提供されているお店(?)に到着。
この時点で、行列はまだ20人ほどでした。
よし、リベンジ達成じゃっ。w
開店直後には、TARO氏自身がスープについて説明されておりまして。

失礼ながら、TARO氏を見て、アンガールズの田中さんと料理研究家のケンタロウ氏を
足して2で割ったような雰囲気だなぁ、って思ってしまったtatsu_peng。
TARO氏…申し訳ないっす。w
TARO氏の説明では、夏会期の今回は“副産物スープ”というテーマだそうで。
ってのも、伊吹島の漁師さんたちは、いりこの原料となるカタクチイワシを、
かなり目の細かい網を使って、漁をされておりまして。
いりこ業者さんたちにとっては、目当てのカタクチイワシ以外は外道扱いだそうで、
エビやタチウオなども、漁協に持って行かれずに、廃棄物扱いになってしまうよう…。
TARO氏は、それを貰ってきて、スープに使われているそうです。
不要品=副産物、という表現、ナイスです。
1杯500円でしたので、tatsu_peng一行は、3杯オーダーします。
副産物スープは、ゼラチンを使った、少しとろみのある冷製スープに仕上げられてます。
具には、ナスやカボチャなどの夏野菜がタップリ。

ダシにはあえてイリコを使わなかった、とのことで、イリコ独特の風味はありません。
しかしながら、夏野菜のエキスたっぷりで、やわらかいお味で美味でした。w
スープには、不要物である“エソ”という魚を使っておられまして。
このエソ、なんですが、小骨が多くてフツーの調理法では食しづらいお魚さんですが、
カマボコなどの魚系練り製品類においては、かなりの優等生だったり。
それをTARO氏は、バッチリシッカリ(?)と、つみれに加工されておりました。
歯ごたえの良さがエソの特徴ですし、tatsu_pengも美味しくいただきました。
つみれがチョイ凍ってたのは、ナイショ。w
優歩クンも、この島スープをゴクゴク飲んでくれまして。

自分のアタマと同じくらいの大きさのお椀に、カオが埋もれちゃいそうですが。w
ちなみに、この日の島スープは午前11時30分ごろに完売したようで。
お椀を返却する際にTARO氏と少しお話できたんですが、1日に準備しておられる
島スープは、日によって違うらしいんですが、70~200食程度だそう。
確実に食したいなら、まず最初に訪れるべしっ。
もちろん、土日祝日には、多めの200食程度を仕込まれるそうですが、ね。
さて、再び満腹になったあとで、ここからがアート巡り本番です。
春会期に訪れたとき“3シーズンパスポート”という、多くの有料アート作品を
鑑賞できるブツを、5,000円も支払って購入しちゃったんです…。
モト、取りませう。w
ってことで、まずは移転した旧・伊吹小学校跡地を会場とされる、
豊福亮 + Chiba Art Schoolさんによる“沈まぬ船”を鑑賞します。

島民や観音寺市民の方々、地域の子供達がワークショップでつくられた、
約5万個もの浮き(釣り用の、です。)がアートになっております。
浮きをジックリと観察していると、トト〇やドラ〇もんらしき浮きもありまして。

他には、熊本県のゆるキャラである、くまモンらしき浮きもありました。
ひとつひとつ個性があって、面白い。w
残念ながら、滋賀県が誇るゆるキャラ、ひこにゃんは見あたりませんでしたが。
ゆっくりと浮きを鑑賞していると、いろんな発見があって、オモシロイっす。
さて、同じ旧・伊吹小学校の体育館には、大岩オスカール氏による“大岩島2”が
展示されております。

エアドームの中に入って鑑賞すると、モノクロで海沿いの風景が描かれております。
実はこの作品、どの家庭にでもあるであろう、ド定番の油性マーカーである、
太細両用マッキーのみで描かれておりまして。
手間、かかってますな。
マーカーだけで丁寧に描かれたこの作品を見て、ホント感心しちゃいました。
作品内部はかなり暑かったのですが、これまたジックリと鑑賞させていただきました。
さて、また次の作品へと徒歩移動しますが…。
悲しいことに、数多くの離島と同じく、伊吹島も道路交通法とは無縁です。
自動車の数こそ少ないものの、原付バイクが狭い道路の島内を走り回っております。
ほとんどのライダーさん(ほぼ年配の方々です。)は、芸術祭のために来島している
我々に対して、道路の横に避けるのを待ってくれたりして、優しく対応してくれます。

島内には、こんなシャレた人形もあって、芸術祭に訪れた我々を温かく迎えよう、
と思っていただいている方々が大多数であろう、と思われます。
普段の生活、多少なりとも乱れるはずなのに…申し訳ない。
ただ、ごく一部の原付ライダーさんは、来島者を快く思われない方もいらっしゃるようで。
アップダウンの多い狭い道を、手をつないでゆっくりと歩く子連れtatsu_pengにも、
ヘーキでクラクションを鳴らして進路をあけさせたうえ、子供ギリギリで爆走してゆく
お年寄りの男性がいらっしゃったのは、非常に残念でなりませんが…。
道路交通法より、自分の都合、か。
しかも、ほとんどのライダーさんがノーヘルなのも、困りモノです。
ちなみに、伊吹島には派出所があって、駐在さんも1名おられるそうですが…。
おそらく、ノーヘル原付を取り締ることを、すでに諦めておられるのでしょうね。
島巡りがシュミであるtatsu_pengが、勝手に推測するに。
違反キップ切って、島民の反感買うよりは…。
なんてなオトナの事情(?)なんでしょうが。
万が一の人身事故の際にも、おそらく保障は全く期待できないでしょう。
それどころか、ライダーさんがノーヘルなので、歩行者と接触して転倒後そのまま死亡、
って最悪のケースも、十分に考えられたりします。
今後、特に子連れで伊吹島を訪れる予定のある方に、強く強く警告しておきます…。
伊吹島、都会の暴走族よりタチが悪いライダーがいます。
もちろん、ごくごく一部のライダーさんを警戒してほしいな、ってのが真意ですが…。
芸術祭の期間中、人身事故が起きないことを、切に願うtatsu_pengです。
さて、汗をふきふき伊吹島を歩いていると、何匹ものネコさんに出会えます。
この日、出会ったネコさんのなかで間違いなくナンバーワンなのが、このコです。

民家の軒先で、ノンキにお昼寝中でした。
寝顔、可愛すぎっ。w
ちょうどジュースなども売られていた民家(お店?)でしたので、休憩も兼ねて
観察&撮影させていただくとします。
まだ小さいネコさんなんですが、全く警戒心がない様子で、完全に無防備です。
撮影していますと、ネコさんが目をさましちゃいまして。
優駿コンビが触りたそうにしてましたので、少しだけナデナデさせてみます。

小さなコドモにナデナデされても、全く拒否する様子はないネコさんです。
ただ、眠かっただけ、という可能性もありますが…。
寝起きを襲って、ゴメンね。w
こんな出会いがあるのも、島巡りの楽しみですね。
なお、島内にジュース類が販売されている自動販売機やお店があるにはあるんですが、
数が多くはありませんので、できれば飲み物を持参されることをオススメします。
だいたい、反時計回りで各作品を巡って、次が最後の作品です。
そこへ向かう道が、なかなかの難所、でして。

ご覧のとおり、急勾配の坂道が続いておりまして。
確かに、アートマップには急坂注意、って記載されておりましたが…。
この先、行き止まりの場所にアート作品がある、この急坂を下るってことは、です。
この急坂を上らなければならない、ってこと。
まさに、行きはよいよい、帰りはこわい、なアートへの道です。
坂を下りきったところに、巨大な木製のイスが置かれておりまして。

この場所にはマーカーが用意されておりまして、落書き自由なイスとなっておりまして。
ってことで、もちろんtatsu_pengも落書きさせていただきました。
tatsu_pengからのメッセージ、です。w
興味のある方(いらっしゃらないでしょうが。w)は、探してみてくだされ。
坂道を下った先にある作品は、みかんぐみ+岡昇平+神奈川大学曽我部研究室さん
による“伊吹しまづくりラボ”です。
実際にイリコ加工場として使われていた建物なんですが、過去の台風による被害で、
現在では使われなくなったそうでして。
実物のイリコが展示(?)されているおかげで、建物内部はイリコ臭がスゴイです。w

建物2階部分には、伊吹島の歴史や生活を説明してくれるブースが設けられてます。
伊吹島の妖怪伝説や、雨水の溜井戸である“イズミ”のことなどなど…。
島のこと、いろいろ知ることができて興味深いっす。
これまたゆっくりと鑑賞&勉強させていただいたら、急坂上りが待ってます。
幸い、この日も優駿コンビは頑張ってくれまして。
最後まで、ダッコして攻撃は出ず。w
さすがに、tatsu_pengが歩く時間の多い旅行に連れ出しまくってるおかげか、
今ではすっかり慣れてくれたようです。
2便で到着後、子連れでノンビリ作品を見たり、島の方々とお話ししたりしてると
真浦港に戻ったのは、午後4時頃になっちゃいました。
最終の船まで、まだ1時間ほどありますので、もう少し島を歩いてみるとします。
この島ならではの、いりこ工場を見学させてもらうことにします。
あ、もちろん工場内は立ち入り禁止ですので、道路から見るだけ、なんですが。

伊吹島では、海沿いの平らな土地は、ほとんどいりこ工場が占拠しておりまして。
で、島民の方々は、坂を上がった斜面に住んでおられます。
いりこ第一、ってこと、かな。
夕方は作業をされていないらしく、しかもアート作品も無い道ですので、
この時間帯は、ほとんど人も通ることがありませんで。
今までの芸術祭の喧騒がウソのような、静寂な場所です。
これが、本来の伊吹島の姿か…。
どの島もそうでしょうが、イベント時と普段の時とは、印象が全く違って当然です。
ゼヒ次は、瀬戸内芸術祭の会期外に訪れて、フツーの(?)伊吹島を見てみたいな、
と思っちゃいました。
真浦港を17時20分発の、最終便に乗船します。
さすがに最終便は混雑するかも、と思いきや、意外とガラガラでして。
最終便で積み残されたら、シャレになりませんが。w
定員オーバーで積み残しがあっても、臨時便が出るのかどうか不明ですが…。
不安な方は、入港時間より前に並ばれることをオススメいたします。
どうやら、朝イチの便で来て、半日で次の会場へと移動される方々が多いようです。
確かに、ダッシュで見て回ると、4時間弱で終われそうですし。
これだけ歩き回ったんですし、シッカリとお腹がへりました。
やはり、香川県に来たんですし、うどんを食さねばね、ってことで、
夜まで開けておられる、三豊市の“渡辺”さんで夜うどん(?)します。
1日のシメもうどんで、ね。w
tatsu_pengが注文したのは“天ぷらうどん”と“ざるうどん”です。
あ、コチラのお店では、フツーに注文すると2玉の中サイズが出てくるようで。
炎天下の伊吹島を1日中歩き回ってハラペコを通り越しているtatsu_peng一行は、
両方とも大サイズで注文したことは言うまでもありません。w

キレイな木の葉型をした、大きめエビ天が特徴的です。
…ってか、これを食しに来たんですもん。w
太めのメンは、モッチリとした食感です。
ただ、コシという点では、この時間帯だからでしょうか、ちょい微妙です。
ま、閉店時間も迫っていますので、仕方がない部分もありましょうが。
この日も、観音寺市のビジネスホテルに泊まります。
明日こそは、子供たちの泳ぎたいというリクエストに応えないと、ね。
だから…晴れろっ。