そして、不妊治療を終わらせるために、私に必要なことは

 

「自ら決断し、選ぶこと」

 

私は自分が子供を産めないから、夫の人生を狂わせてしまった、申し訳ないことをしていると思っている。(今も)

 

そして、私は治療を始めるのが遅かったから治療を始めてから終わりを見据えるまでにあまり時間をかけていない。(実質4年間だ)

 

若かったらどんなことでもできたし、一度お休み期間を設けて再チャレンジとか、自然に任せたら子供ができましたなんてミラクルも期待できたんだろう。

 

でも私は高齢で保険は3回までだし、お休みなんて許されない。

 

治療中、なんで私はこんなにタイムリミットが目の前なんだろう?どうして「高齢」なんて呼ばれなくちゃならないんだろうと苦しかった。

 

毎日毎日が早すぎて、人生が薄っぺらく感じたりしていた。考える時間すらもなかった。とりあえず、「後悔するかもしれない」から考えず治療を進めようってことで。

 

その間に何人妊娠出産していったことか。

 

不妊治療中だった同年代の方のブログをいくつか見ていたが、見事成功され卒業していった方多数。

 

職場や近隣でも、年下から同い年、年上さんまでおさきにとばかりに出産していった。(こちらは治療している方も、そうでない方もいらっしゃる)

 

そんななか、私は人工授精、体外受精とすすんだがかすりもせず、一度も着床も流産も経験できなかった。

 

治療の濃淡はひとそれぞれ。それが私には受け入れられなかった。

 

私は大金かけて10年単位で治療したわけでもない。保険の範囲で移植してダメだっただけ。

 

自費診療もPGTAも、着床不全検査も、先進医療もやっていない。

 

なのにできないあきらめるって甘くない?子供ができないって泣いていておこがましくない?

 

私の心を私は毎日ののしっていた。

 

でも、あるときカウンセリングを受けたときに言ってもらった言葉がある。

 

「自ら決断し、選びなさい」