結婚したら子供を文字通り授かって、子育てと仕事を両立して自分は年老いていく。
自然とそう思っていたけど現実はそう思い通りにいかない。
結婚したのは36だし不妊治療の病院にいったのは38だった。
子供を産むことはごく自然なことだ、辛いことなんてないだってみんなそうしているし母だって今健康でいるから。
でも、妊娠も出産もしていないくせに知識だけはたまっていく。
妊娠は奇跡で命がけだし新生児からの育児は過酷なのだろう。
ましてや高齢出産だと周産期のリスクも上がるし子供が健康で産まれてくるかどうかなんてわからない。
無事に産まれても子供が大きくなるごとに自分は年老いてお金、介護、健康、体力、いろんなことが若くして産んだ人とは違うことも多い。
けれど、子供はかわいい。辛くても自分の子供なら恐らく愛せる。
産んだらなんとかなる。案ずるより産むが易しということもある。
実際そういうこともあると思う。
けど、ここまでイロイロなところで叩かれて叩かれてそれでもそれを承知でも自分の子供に会いたいと私は思えるのだろうか?
体外受精は私の年齢では出産まで至る確率はおそらく20%くらい。
本当に奇跡に近いけど、それ以上に私は今の年齢で本当に妊娠してしまったらどうしようという恐怖もある。
子供がほしいという情熱と現実を見つめる冷静さ。
この2つが自分の中で葛藤している。
母性が薄いのかもしれない。けれど40すぎて妊娠できたおめでとうって手放しで私は考えられない。
きっと産めたらかわいいのだろう。
若い時の何事も自然に任せているうちに産んでしまった方がどんなに楽だっただろう。
40でも産める。でも、私は手放しでは受け入れられない。
普通の人の8割は自然に子供を産むのだとなにかの記事に書いてあった。
そうか、私は残りの2割なんだな。
38から不妊治療してたのに。
若いほうが良いって気がついて早くから治療してたのに。
40すぎてこんなに苦しくて悩むなんて当時は思ってなかった。
自分の覚悟のなさに呆れてしまう。