移植が失敗して、私の受精卵がこの世から消えた日、これまでにないくらいの大量の血を流しながら私の感情はグチャグチャだった。
子供を産み育てるなら若いほうがいい。もっと言うなら適齢期に産むのがいい。
それはわかっている。でも、それができなかったから不妊治療に踏み切った。
私は子供が欲しいと言う気持ちをあまり深くは考えていなかった。
病院さえいけば、みんなと同じように普通に妊娠して出産できるって。
でもネットを開けばアラフォーの妊娠出産リスクは思った以上に深刻だった。
その後の子育ても。
毎日毎日そのネガティブな情報に自分をさらしていると子供を産み育てることが本気で怖くなった。
でも心の裏側では夫の子供を産みたい、子供を持ちたいという気持ちもあった。
でも、でも、だっての繰り返しの毎日で葛藤しながらも通院し、いよいよ移植の前日になった。
そしたらなぜか妊娠することがものすごく怖くなった。
今ある仕事、毎日の生活リズム、そして自分の健康。
それらを犠牲にして、圧倒的にリスクのあるアラフォーの出産に自ら身を投じるのか。
病院に、いきたくない。移植をしたくない。イヤダイヤダ!!!
そういう気持ちが溢れてきて夫に泣きついて号泣した。
でも、キャンセルするっていう選択は取れなかった。
そして移植した。診察室に入る直前まで夫に手を握ってもらっていた。
判定日まではとても怖かったし、傲慢にも自分は妊娠してしまう、どうしよう、受けいれなければなんて思っていた。
でも見事に撃沈。着床した気配もない。
そうしたらホットはしたけど不思議と不全感に苛まれた。
私はどんなことをしても妊娠しない。何度も何度も不妊治療を繰り返してもかすりもしないんだって。
妊娠したらどうしようなんてレベルにもないんだって。
そうしたらなんだかすごく悲しくなった。
下着にしみてくるほどの出血をみて思った。
ごめんね、私の受精卵。あなたは私が殺したんだ。
こんな私が子供を産めるはずがないんだ。
そう決まってるんだろう。でも、心の何処かで納得していない自分がいる。
私はどうしたいんだ。私がどうしたいか決めなくてはならない。
命がけの選択をしなければならない。