誰かが言っていた。
子供は自然と生まれてくるものだ。
生命力が漲っている適齢期に自然と生まれてくるものだ。
だからそれを歪めてまで、適齢期に出産できなかったのは自分のせいなのにそれを歪めてまで子供を作ろうとする。
人間は神の領域を侵そうとしている。
私はこの意見にひどいとも、もっとだともなんとも意見はない。
私はアラフォーで不妊治療をしてるけど、子供が本当に本当に心からほしいのかはわからない。
わからないけどもうどうやっても無理なところが目の前に来たら体が勝手にほっしたので、後悔したくないから治療をしている。
でも、高度不妊治療はしないと今は思っている。本当に子供がほしいのかわからないから。
力が漲っている適齢期に自分の幸せを求めて子作りをしなかったことを愚かだといっている人を見かけたんだけど私はほっといてって思う。
結婚も、妊活も子育ても、自分の心が納得しないのに適齢期だからと無理矢理にしておくか、とは私はできなかったから。
親のとしがらみにずっとずっと苦しんで自分を見つめ直して泣いて考えて模索してやっとのこと自分を認められたときに結婚した。
結婚してとても幸せだけどもうミドホォーになっていた。
生活基盤を整えて、実際子供を産んだらどうなるのか、生活は？体は？心は？
色んな葛藤を少しずつ乗り越えながら気がついたらアラフォー。
やっと受け入れられたと思ったら不妊治療の高い壁。
羞恥とお金と時間と…。
いまのアラフォーくらいって色々と悩む世代なのかもしれないけど私は今までかかってやっと不妊治療をする気持ちになった。
若いときに、適齢期に産んでいたらきっと自分が壊れていただろうし今よりも人間的に幼かったと思う。
だから子供を望む気持ちが少しでもあってそれに責任を取れる覚悟をもって治療に望んでいるのなら赤の他人に批判される筋合いはないんじゃないかと思うんだ。
私は私の家族と私の人生を歩んでいて、その過程で今できることをやっているだけ。
誰にも迷惑はかけていない。
自分の行動に自分で責任をとるだけなのだ。
それでいいのだ。