私がまず、向き合わねばならなかったのは母でした。

実際の母というよりは、私が作り上げてしまった紛い物の母。

母は昔何があったのかはわかりませんが実母ととてもなかが悪いのです。

なので、子供の私たち姉妹にはなんの不自由もさせずに育ててくれました。

たくさんの期待も込めて。

だからか私は母を悲しませないことばかり考えていましたし、友達をそっちのけで母の側にいることを一番に大事にしていました。

そのためか、あまり人付き合いが広がらず、冒険もせず、安定の道を歩くことを自分に義務付けて生きてきてしまいました。

ふと気がつくと、異性との接点なんて皆無。

むしろ誰かと付き合うことは悪。汚いこと、悪いことと思っていました。

これも、母を悲しませないため。

そんな考え方で20代を過ごしました。20代後半のころは婚活全盛期で私も婚カツのようなことをしましたが、母のかおがチラついて本当に目の前の人と向き合うことがどうしてもできませんでした。


そんなある日、当の母からお見合いをして見ないかと話が出ました。
 その当時28くらいでしたでしょうか?